《幼虫の写真があります。 虫の嫌いな方は御覧にならないでください》
平成23年9月9日(金曜日)
3・4日ぐらい前に、ニュースで、岩手県ではサクラやプラタナスといった落葉広葉樹の街路樹がアメリカシロヒトリの被害にあっていることを聞いていました。
また、7日(水)のある会議で、市内の校長先生が、学校の樹が丸裸になっていると話していたので、それこそ、それはアメリカシロヒトリではないかと伝えました。
昨日、給食を食べながら、技能主事さんにそんな話をしていたら、午後、「校長先生、これなんですか?」とクワの枝をもってきたので、見ると、クモの巣状に枝に糸が張りめぐらされ、その中に1cmに満たない何十匹かの幼虫がいました。アメリカシロヒトリの幼虫です。枝ごととって処理するように伝えました。
今朝、朝マラソンのとき、校庭のフェンスの外の斜面にあるサクラの樹を見ると、枝葉が茶色くなっているところがあり、近づいて見ると、昨日より更に大きいアメリカシロヒトリでした。他にも数カ所被害に遭っている樹がありました。これも処理を頼みましたが、この小さなうちに処理しないと、それこそ学校中の樹が丸裸になってしまいます。
アメリカシロヒトリの天敵はシジュウカラなどの小鳥で、いれば食べてくると思いますが、大発生したら手がつけられません。
巣の中の幼虫は、葉の葉脈だけ残してどんどん食べていくので、葉が透けて見えます。また、15mm以上になると、巣から離れてどんどんまわりの枝葉や樹に広がって行きます。
昨日、処理した樹の隣樹に、この姿になっている幼虫がいました。大きさは25mmくらいでしょうか。上の幼虫が、みなこの大きさ以上になっていたらたいへんです。
㎜:むかしは、アメリカシロヒトリは温度の関係で青森県までは北上しないだろうといわれていました。しかし、温暖化が進んでいるのか、どう見てもアメリカシロヒトリです。
自分のまわりの樹も、一部茶色に変色しているところがないか、見て見るとよいでしょう。変色している枝葉のところがクモの巣状の糸で包まれていればアメリカシロヒトリです。