おや?

4,5,6年生に次のような問題を出してみました。

すると、6年生より5年生、5年生より4年生のほうが、正解にたどり着くのほうが早かったんです。
不思議な感じがしますね。4年生より6年生のほうが、圧倒的に知識が豊富で、難問をクリアできるのが普通です。
でも、この問題は、4年生のほうができがよかったんです。
なぜこのようなことが起こるか、認知心理学の学習論で説明されています。
新しいことを学ぶ際、以前できたことが突然わからなくなることがあります。
これを、「学習によるエラー」というそうです。
おそらく、保護者の皆さんは、xやyを使って連立方程式を使ったり、一辺の長さをxに置き換えて答えるのではないでしょうか?
実は、文字を使わなくても求めることができます。
子供たちは、日々、新しいことを学んでいます。
新しいことを学ぶ時、下学年でできたことができなくなるのは、より高いレベルに到達する上で、通過するプロセスの一つになるようです。
いかがですか?
頭の中がごちゃごちゃするのは、頭がいいことの証と言えそうですね。
こんなことを心の中において、子供たちの「学び」を見守っていきたいです。

2016/11/29 08:10 | この記事のURL学校生活の様子