あそびの国・・・生きて働く力へ

 低学年における学びは、その後の学習への意欲や学ぶ姿勢を形成する上で重要です。生活科は、具体的な活動や体験を通して思考するという低学年の発達段階を踏まえて設定された教科です。そこでは、子どもたちは、相手と自分とのかかわりにおいて、人、社会、自然を学ぶとともに、自分自身への気付きを深め、よき生活者としての資質・能力を育てることをねらいとしています。
 生活科は、各教科の枠にしばられない、総合的な性格をもっています。そこでは、多くの教科につながる学びが関係し合う中で、子ども自身が、自分を取り巻く環境に直接にかかわり、ちえや体験知といった自分なりの理論をもった学力を身に付けていくことができます。他教科等の学びと生活に根ざした総合的な生活科の学びを相互に関連させ、生きて働くように調和を図ることによって子どもたちが学ぶ楽しさや必要性を実感し、学習や生活の基盤づくりを確かなものにしていくことが必要だと考えます。
 今日は、児童館の3名を招待し、3名を喜ばせる、あそびの国を展開していました。楽しそうに説明したり、お世話をしていました。1つのコーナーを終えた時、ある子は表彰しよう、ある子は最後に行おう、と意見が分かれました。自分たちで話し合って、修正したり、追加したりしてしながら活動することが大事です。どれが一番正しいのか、という答えが一つに決まらない場面、これがとても重要ですね。この学びが、次の学年へとつながってくるのです。生きて働く生活科の学習にしていきましょう。



2016/02/19 14:00 | この記事のURL学習の様子