重要教材をどう指導するか?・・・水蒸気

 県学力状況調査等の理科で毎回、課題となるのが、「水蒸気」です。目に見えないものをどう理解させるか、子供たちが見つけていくかが大事になってきます。教え込んでもいけません。定着が悪いです。
 今日の4年生の理科は、まさにこの重要な場面でした。水蒸気を集めるために授業者は、ビーカーに水を半分入れ、氷を1個加えました。しばらく観察すると、ビーカーのまわりに水滴がついてきます。子供たちは「汗だ!」とか、「ビーカーからしみ出してきた!」などと言ってききません。授業者は困ってしまいました。しみ出すか出さないかを、ビーカーに水を入れ、またじっくり観察させました。しみ出ていないことが確認されました。
 最終的には、空気中から水分、これを磁石玉で表し、その磁石玉をビーカーのまわりにくっつけた説明を子供たちが何人か説明し出して、ようやく空気中にある水蒸気だと納得していきました。理科室以外でも確かめたい、ということで体育館へも行き、同じ実験をしました。こうして理解していった授業でした。
 子供たちにとことん考えさせたり、追究させたりする授業を通して、理解を深めるのです。この授業記録をとっておき、次の4年生へつなげることが大切です。授業記録も指導計画と同じように蓄積していきたいものです。それが学力向上へとつながります。
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2013/09/10 19:10 | この記事のURL学習の様子