こんな問題を速さの勉強の後に出題すると・・・
この図は、2000年PISA調査(OECD加盟国の15歳の生徒対象:読解力・数学、科学の能力、問題解決力を調査する)のレーシングカーの問題です。
「1周3kmのサーキットでのレーシングカーの速度のグラフ(上)があります。このサーキット場の形を次のA~Eの中から選びなさい。」という問題。
この問題は速さの公式は使いません。①レーシングカーとは②サーキット場のイメージ③コーナーでは減速すること④直線は速度が増すことを知っていなければなりません。さらに、グラフの読みとして、⑤縦軸は速さ、⑥横軸は距離、⑦減速は3か所であること。
この問題を数年前、6年生に出題したことのある先生がいました。
③~⑦を活用して、1つずつ消去法で答えにたどり着きました。AとEはカーブが多すぎる、
▲印がスタートラインなので、Cは駄目。BかDのどちらか。グラフの急カーブは中央なので、コースではBにあたるので、答えはB。
このように日常的な常識や生活経験に裏付けされたものの見方を使わ(活用)ないと駄目です。
このような国際調査の結果から脱ゆとりとか「活用力」が叫ばれるようになってきました。
23年度の教科書も言語活動や活用力を高めるための手立てや方法が今以上に入ってきます。本校の校内研修でも取り上げていかなければなりません。