八戸市立市野沢小学校

立方体の展開図・・・いくつあるのかな?

 袋の中にある立体を入れておきます。質問をしながら当てっこさせました。面の形は~とか。必要に応じて上の面・下の面(底面)、回りの面(側面)という用語を教えます。このやりとりが、図形の構成要素の理解を深めます。
 さらに、ある立体を当てるのに、言葉を使わず、誰かが目で見たのを伝えることにしました。今度は、目で見た立体を黙って展開図にかいて、相手に伝えます。それぞれ大きさは違いますが、直方体・立方体と言い当てていきました。
 最後に出したのが、立方体でした。(写真のような磁石でつながる立体構成版:ピタゴラスプレート:知育玩具の一種)
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 プレートで立方体を作らせました。「十字か」や「T(ティー)」を簡単に作ります。子どもたちから「もっとできる、もっと違ったのできる。」と声が上がります。ここで、次の目当てが、「十字かのほかにもできるのかな?」となりました。工作用紙に展開図をかき、プレートで確かめ、組み立てOKなものを黒板にかき出しました。形に名前をつけながら、7個まで見つけました。誰かが、教科書を見て「11個ある!」と言いました。答え見るか見ないか、と問うと、「見ないで見つけたい。」と粘ってきたので、引き続き行いました。(2時間目突入)
 何とか10個まで見つけました。残りの1個がなかなか見つかりません。「このままだと夜眠ることができないよ!」と言い出す子も。
 ここで先生の助け船。ある子の作り方を見せました。(基本形をもとに1個ずつつなげる、変える方法)それでも見つかりません。あった!と言ってプレートで試すと重なりがある展開図でした。
 先生の最後の助け船。「仲間分けできないかな?」この言葉から、中央に「4枚」「3枚」「2枚」
と並ぶ形で3つの分けることが分かりました。その中の3枚グループでまだ1枚どこかへ置くことがっできることを見つけました。
 とうとう11個目を見つけました。(Wの形)これに「市小4年ダブル」と命名して授業を終えました。
 11個見つけるのがねらいではなく、11個見つける活動を通して、1年からのずらす・回す・ひっくり返すという操作や図形の構成要素、空間概念を高めていくことです。
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 この授業を参観して、「このような授業を続けることが、粘り強さ(本校の課題)につながるのではないか。」と思いました。

2011/02/18 12:10 | この記事のURL動き出す子供たち