総合的な学習
5年生田植え体験
田植えの準備をしていただいた方々やお手伝いに来ていただいた方々にご挨拶をし,苗の植え方の説明を聞きました。また,田んぼの中で転ばないよう注意事項を確認し,さっそく田植えを開始しました。
例年は田んぼに足を突っ込んだ途端に響き渡る子どもたちの声。今年は田んぼに入る前から,いつもの年よりにぎやかに聞こえてきました。田んぼに入ると,ロープの目印で自分が担当する範囲を確認しながら横一列に並び,苗を植えました。
ロープの赤い目印に合わせて,稲の苗をていねいに植えて……いたはずなのに,あれあれ?いつのまにか少しずつ稲の列が曲がっていきます。手持ちの苗がなくなるとなぜだか空から苗の塊が落ちてきて,時折あちらこちらで泥水のしぶきがあがっていました。
それでもなんやかんやと作業を続け,にぎやかに田植え体験を楽しみました。
ズボンも服も泥だらけになって田んぼから出てきた子がたくさんいました。おうちの人もお洗濯がたいへんそうです…。よろしくお願いします。そうそう,せっかくだから記念写真も泥つきのままで「はい,チーズ !!」
最後は手足の泥を用水路で洗い流します。男子は大きな用水路で水の流れに足を取られそうになりながら,女子は田んぼ脇の小さな用水路を利用して足湯スタイルで,きれいに洗いました。「あっ,カエルがいた!」さすが南郷女子,カエルを見つけて逃げ出すどころか,手のひらに乗っけて「わ~っ,かわいい♡」だそうです。
何事にも常に前向きな5年生の,笑顔あふれる一日でした。ご協力いただきましたたくさんの地域の方,保護者の方々に,心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
4年生:2分の1成人式
会場の体育館には子どもたち一人一人が自分の過去・現在・未来の姿を記事にした「自分新聞」が掲示してありました。「2分の1成人式」が始まるまで,保護者の方々はじっくりとそれぞれのお子さんの「自分新聞」に目を通していました。
4年生は体育館に入場すると,ステージ前のひな壇に整列し,自分たちで司会を務めながら「2分の1成人式」をスタートさせました。
まず最初に行ったのは,この世に生を受けて10年間,たくさんお世話になったおうちの人や身の回りの方々に,一人ずつ順番に感謝の手紙を読み上げました。
次に,おうちの方々に「これからも,仲良く楽しく,一緒に生活していきましょう。まだまだたくさんお世話になりますが,よろしくお願いします。」という思いを込めて,みんなで楽しくゲームを行いました。
最後に記念写真を撮って「2分の1成人式」は幕を閉じました。ところが,子どもたちが教室に戻ると,サプライズが待っていました。それは,おうちの人からのお手紙でした。子どもたちは大騒ぎしつつ,おうちの人からのお手紙を真剣なまなざしで読んでいました。周りの席の友だちと「こんなことが書いてあった。」と笑顔いっぱいで話している様子を見ると,あらためておうちの方,身の回りの方への感謝の思いが生まれているように感じました。そして,「2分の1成人式」をやってよかったと思いました。
ご協力いただきました4年生の保護者の皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
4年生そば打ち体験
12月10日(金),4年生が山の楽校で,「そば打ち」体験をしてきました。4年生の「そばづくり」では,7月15日に種蒔き,9月28日に刈り取り,10月28日に脱穀と,これまで「そば」の栽培から収穫までを一通り順番に体験してきました。そしてこの日は自分たちで育てたそばを打って,実際に食べるという「最後のお楽しみ」の体験学習となりました。
「よろしくお願いします。」と元気にあいさつをした後,そば打ち名人の山の楽校の校長先生からお手本を見せてもらいました。上手な人がやっているととても簡単そうに見えちゃいますが,子どもたちはちゃんとそばを完成させることができるのでしょうか?
最初に「こね鉢」にそば粉を投入。「コップの3分の2くらいの水を回しかけて,指の腹を使ってそば粉全体に水が行き渡るように混ぜ合わせましょう。」
そば粉をこねてこねて…お団子状にしたら,次に,のし板に打ち粉をして,厚さ1㎝くらいの円盤状になるよう麺棒を使って少しずつ押し広げていきます。直径が25㎝くらいになるまで繰り返したら,さらに,麺棒に巻きながら少しずつのばします。すると,あら不思議…丸かったはずのそばが,いつのまにか四角になっていました。なんとなく麺職人の風格が感じられる子が何人か…。
次は麺切り包丁でそばを切ります。立ちひざの姿勢で上からまっすぐ包丁を押します。包丁をちょっぴり傾けて駒板を2㎜ほどずらして…。目標は太さ2㎜のおそばです。さあ,うまくできるかな?
茹で上がるのを今か今かと待ち遠しそうにしていた子どもたちは,そばが目の前に出てくると目を輝かせながら順番を待っていました。もちろん食べるおそばは自分たちのチームで打ったそばです。
「いっただっきま~す♡」「おそばサイコ~♡」…あちらこちらから笑顔があふれていました。「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」の,一番おいしいそばの食べ方だもん,そりゃあおいしいよねぇ。ましてや自分たちで一から作ったおそばとなると,これ以上ないお味でしょう !!
「おかわりはないんですか?」「もっと食べたいです!」の声があちらこちらから聞こえてきます。さっき給食を食べてきたばかりなのに…。とっても残念だけど,今日は1人1杯で「ゴメンナサイ」です。
食べ終わった人から石臼を使ったそば挽きを体験しました。ゴロゴロと石臼を回すと,横から挽かれたそば粉が出てきました。ついつい力がスピードが速くなってしまうけど,石臼はゆっくり回すんだよ。
山の楽校のみなさん,今日まで最高に楽しく学習することができました。南郷小学校の校章にもなっている「そば」について,数々の貴重な体験学習をお世話くださり,本当にありがとうございました。
5年生・米の脱穀
「千歯扱き」「足踏み式脱穀機」そしてエンジン付の「脱穀機」を保護者や地域の方々からお借りして,3つの方法での脱穀作業体験となりました。まずはお手本を見たり,作業のやり方を教えてもらったり…けがをしないよう注意点を確認しました。
こちらは「足踏み脱穀機」。みんな上手に足で踏んで作業していましたが,稲(お米)の粒が思うように茎から離れず,きれいに脱穀するのがなかなか大変そうでした。
こちらは「千歯こき」。歯の間に稲の束を引っかけて,一生懸命引っ張りました。いっぺんに稲の束から全部脱穀できるととても気持ちがよくて,子どもたちは「超スッキリ~ !!!! 気持ちいい~♡」と笑顔を見せていました。
足踏み脱穀機や千歯こきで稲わらから切り離した籾は,細かい籾殻や稲わら,未成熟の米を取り除くため,4人一組で米を入れたざるをふるう作業しました。子どもたちは「パラパラのチャーハンみたいだ!」と大喜びでした。写真では上手に作業しているようですが,実はたくさんの米をブルーシートにこぼしていました。
最後はディーゼルエンジンで動く農業機械の脱穀機です。刈り取った稲を送り込むだけで,あっという間にきれいに脱穀してくれます。ただし,中には間近で大きなエンジン音のする機械に少し顔が引きつっている子もいたようです。
最後は感想発表と記念写真。
たくさんの保護者の方々,地域の方々の御協力をいただき,予定より30分ほど早めに作業を終えることができました。みなさんの御協力に感謝申し上げます。ありがとうございました。