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~心豊かに たくましく~

全校朝会

音楽朝会の様子

今、音楽朝会では3部合唱の練習をしています。ソプラノ、メゾソプラノ、アルトに分かれてハーモニーを響かせる練習です。学習発表会ではそのハーモニーをお聞かせする予定です。

2016/07/20 09:40 | この記事のURL全校朝会

校長講話「泥かぶら」

 7月6日(水)の全校朝会で「泥かぶら」のお話をしました。
                             校長 蔦林洋司


 このお話は、わたしが中学2年生のときに体育館で観た演劇です。その年は、「新制作座」という劇団がやってきて、『泥かぶら』という演劇を見せてくれました。あまりの感動に作品名とストーリーだけでなく、不思議なことにこの劇団名もずっと私の心に残っていました。劇団には失礼なことですが、当時八戸までやってくる小さな劇団では今はもうないだろうと思っていました。数年前に思い立って調べてみたら、なんとこの劇団のこの『泥かぶら』という劇は、昭和27年に誕生し、人々に愛される作品として現在も上演を続けていることが分かって、とても驚きました。
 いつか子どもたちに話して聞かせたいと思っていましたが、絵本が出版されていることが分かり、絵本を購入できたので読んで聞かせることにしました。



   その昔、ある村に「泥かぶら」(泥のついたかぶ)と呼ばれ、みにくいから、きたないからと、ばかにされ、ひどい仕打ちを受けている女の子がいました。泥かぶらは、ますます人をうらみ、乱暴になるばかりでした。
  ところがある日、旅の老人が通りかかって、ウサギを逃がしてあげたことで、泥かぶらのことを「おまえはよい子だ」とほめます。思わず、これまで心にたまったものを泣きながらはき出し、きれいになりたいという泥かぶらに、老人は言うのです。

「三つのことを守れば、きっとおまえさんもきれいになれる。」
「自分の顔を恥じないこと」「いつもにっこり笑うこと」「ひとの身になって思うこと。」
  その日から泥かぶらは顔をあげ、にっこり笑い、例えどんな仕打ちを受けても人に親切に接するようになったのです。これを実践していくことのなんと困難なことか。子どもにだってわかるはずです。

 それでも来る日も来る日も続ける泥かぶら。あるとき罪をかぶってむちを打たれたことで、一人の友だちができます。やがて表情はやわらかくなり、心も穏やかになっていきます。
 
 ところが、ある日、同い年の娘が買われていくのを知った泥かぶらは、孤児の自分が身代わりになろうと申し出ます。それから、怖ろしい人買いと泥かぶらの奇妙な旅が始まります。しかし、泥かぶらはこのときでも、老人との約束を忘れませんでした。そして、自分の心に残っている美しく楽しい思い出だけを、心から楽しそうに人買いに聞かせるのでした。
 
 するとその話に人買いは心を動かされるのです。自分の今までの生き様は何だったのか。何と浅ましい人生ではなかったか。
  恥じ入った人買いは、泥かぶらに置き手紙を残して姿を消します。その手紙にはこんな言葉が書かれていました。「ありがとう。仏のように美しい子よ。」泥かぶらはそのとき初めて、老人が自分に示してくれた教えの意味を悟り、涙するのです。

これでこのお話は終わりです。
  泥かぶらが醜かったのは、身体の泥ではなく、自分を恥じ、いつも怒った顔をして、自分のことしか考えない心のためでした。老人の教えは、「外見を磨くのではなく、心をきれいにしなさい」という教えだったのです。くじけず一生懸命に教えを守る泥かぶらに蔦林少年は涙します。




2016/07/11 12:00 | この記事のURL全校朝会
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