10月の生徒朝会(図書委員会)

 10月5日(火)。生徒朝会がありました。
 この日は図書委員会からの発表です。
 どうやら図書室のPRが行われる模様です。

 食欲の秋、芸術の秋、スポーツの秋、そして何より、
 読書の秋と考えると絶妙のタイミングです。
 1年生の中には、まだ1度も図書室を利用したことの
 ない人が多数いるのではないかと質問したところ、
 1度も利用したことのない生徒は5人程度でした。
 予想外の利用状況の良さに、会場は「不思議な笑い」
 に包まれました。つかみはOKですね。

 初めに、図書室の様子を紹介してくれました。
 まずは、図書ボランティアの方々が飾ってくれた
 季節の飾りつけ、ぶどう、りんご、なし…。
 「秋バージョン」の果物たちです。

 月と団子とススキが見事に貼り絵で表現されています。 
 古き良き日本の風情です。失いたくない憧憬です。
 
 ちなみに、今日の昼休みから仲秋のお月見モードが
 錦秋のハロウィーンモードへと様変わりしました。
 毎月1度は足を運んで、季節を味わいながら、
 新しい本との運命の出会いを果たしてほしいものです。

 さて、昼休みの貸し出しの様子です。
 このぎくしゃく感は、おそらくサクラでしょうか。
 本を借りたい時は、カウンターに行けばいいのですね。

 図書委員会への要望や、本のリクエストなどは、 
 この意見箱で回収しているそうです。
 読みたいけれど自分で買うには高すぎる本や
 読書好きな人にとっては、読みたい本を全部購入
 していたらお金がいくらあっても足りませんから、
 買うほどでもないけど読んでみたい本など
 どんどんリクエストしましょう。
 投書されていると、図書委員も嬉しいものです。

 続いて、1・2年生の図書委員のメンバーから、
 それぞれおすすめの本が紹介されました。
 一人目の人が紹介したのが、武田綾乃著
 「響け!ユーフォニアム」(宝島社)です。
 高校の吹奏楽部を舞台にした青春エンタメ小説です。

 続いて二人目の人が紹介してくれたのが、
 「妖(あやかし)」という本です。
 ポプラ社 百年文庫の中の16巻目の本です。
 比較的新しい文庫で、現在100巻まであります。
 一冊ごとにテーマ(漢字一字)が違い、
 第一巻「憧」。第二巻「絆」という具合です。
 3人の作家のアンソロジーとなっています。
 ちなみに「妖」には「坂口安吾」「檀一雄」
 「谷崎潤一郎」の3人作家の作品が、
 それぞれ一作品ずつ収められています。

 他にも、斎藤孝監修「やばいことわざ」(アスコム)

「自分を動かす技術」ゆうきゅう著 Jam漫画
  (三笠書房)
 
「青森の八戸にある小さな本屋さんの猫がかわいい
 ポップの本」ポプ担著(小学館)
 木村書店のポプ担:及川さん手書きのポップが
 105作収録されているとか。

 最後に、3年生の図書委員の生徒同士で
 ビブリオバトルのデモンストレーションです。

 先攻はSさん。紹介する本は山田悠介著
「僕はロボットごしの君に恋をする」(河出書房新社)
 ミリオンセラー作家である著者の新しい長編小説で
 半世紀後を舞台とした驚愕必至の感動対策だとか。

 後攻はO君。紹介する本は凪良ゆう著
「滅びの前のシャングリラ」(中央公論新社)
 今年の本屋大賞ノミネート作品です。地球に小惑星が
 衝突するというSF性と、いじめなどの現代社会が
 抱える問題点を重ねて描きながら、滅びゆく運命の中
 本当の幸せについて描く傑作なのだとか。

 全校生徒の拍手のボリュームによる投票の結果、
 今回のチャンプ本となったのは、O君が紹介して
 くれた、「滅びの前のシャングリラ」に決定。 

 充実した委員会発表でした。図書委員の取組に、
 笑点であれば「座布団一枚」上げるところです。
 サンデーモーニングなら「あっぱれ!」を
 報道ステーションなら「熱盛!」を、
 ぜひともあげたいものです。

 これで、図書室の利用者が増えるといいですね。
 そして、本を読む生徒が増えたなら最高です。
 
 これからの図書室から目が離せません。

2021/10/05 12:40 | この記事のURL

生徒会役員選挙

 国政では、自民党の総裁選挙が先日行われ、
 近日、衆議院の解散総選挙も行われる模様です。
 そんな最中、本校においても生徒会役員選挙と
 選挙に先立ち立会演説会が執り行われました。

 生徒玄関前には、選挙ポスターが貼られています。
 どの立候補者も顔を覚えてもらう作戦のようです。
 その中にちょっと気になるポスターがありました。
 生徒会長に立候補したO君のものです。



 写真では見えずらいのですが、といいますか
 薄い字でひっそり書かれている注意書きが、
 これがなかなか、面白いですね。秀逸です。
 「実物とは、異なる場合があります。」
 実物とは異なるとはっきり断定せずに、
 もしかしたら、実物もこんな感じかもしれない、
 けど、きっと違うに違いない…。
 敢えて、あらゆる可能性を残すことによって、
 実物を見てみたいという気持ちにさせられます。
 この「遊び心」。嫌いではありません。
 いや、個人的には大好きです。
 以前、八戸の家電量販店の看板に
 『八戸で一番安い店を目ざしています
 というのがあったのを思い出しました。
 さて、立会演説会の様子です。
 
 8人の立候補者と8人の応援演説者たちが、
 目指す学校像や取り組みたい内容などについて、
 それぞれの思いや願い、意気込みを語りました。
 
 〇自主的な行動や明るい挨拶のできる学校にしたい。
 〇何事にもあきらめないで取り組める学校にしたい。
 〇明るく活発でみんなが過ごしやすい学校にしたい。
 〇これまで以上に、楽しい学校行事を作り上げたい。
 〇挨拶を、生徒同士や校外でも活発にしていきたい。
 〇主体性を高め目標を定め取り組める学校にしたい。
 〇挨拶運動や奉仕活動を強化し積極的な学校にしたい。
 〇全員が切磋琢磨し安心して成長できる学校にしたい。

 などなど、どの生徒も立派な演説でした。
 そして、早速その場で投票を行いました。
 選挙管理委員の生徒が投票用紙を配ります。

 投票についての注意事項等が説明されたのち、
 椅子を机代わりにして一斉に投票用紙に記入します。
 そして、回収。即日開票です。ただし、
 結果発表は、翌朝。玄関前に掲示します。
 
 体育館の外には、「ナナカマド」の実が赤々と
 青空をバックに、燃えるようになっています。

 まるで、立候補者の心の中のようですね。

 ナナカマドの語源は、「大変燃えにくく、七度カマドに
 くべても燃えずに残る」ことから名付けられたとか。

 新しく生徒会役員になる皆さんへの期待と重なります。
 心の中の情熱を、何度燃やそうとも、決して燃え尽きる
 ことなく、持ち続けてくれたらと願います。

 『希望の鐘』を取り巻く木々の葉が赤く色づくころ、
 新旧役員が協力して作り上げる文化祭の舞台が、
 コナ中生徒会の『魂のバトン』が引き継がれる場です。
 
 節目の時が、新しい冒険の始まりが、
 もうすぐ目の前まで来ています。

 はばたけコナ中生。あの青空の果てまで。

2021/10/04 17:00 | この記事のURL

全校朝会(10月定例)

 早いもので9月の全校朝会から1か月が経過しました。
 30日間にも及んだ、部活動と学校行事の自粛生活に、
 とりあえず区切りをつけて、段階的にではありますが
 今日から部活動も再開します。あいにくの雨ですが…。

 さて、10月1日です。
 4月に出港した第74小中野丸も、半年の航海を終え、
 いよいよゴールを目指す旅へと舵を切る時が来ました。
 今日はビシッと全員が装いを新たに冬服で揃えました。


 きをつけ。やすめ。の感じが出ています。
 返事。動き。元気。ともにピリッとしています。
 まるで、今日が始業式のようでもあります。

 まずは。校長先生の講話です。

 9月の感染対策パッケージによる行事等の自粛を
 乗り越えた子どもたちへの激励の言葉と共に、
 文化祭を2日間に分けて行う目的・意義・願いに
 ついてお話しされました。その中でも、
 最も印象に残ったのが八戸市教育長の談話です。
 「10月は子どもたちにとって思い出深い月になるよう
 取り組みを支えてあげてほしい…。」
 市内中学校の校長先生方に向けて語られた言葉です。
 その言葉を発した教育長の思い、その言葉を伝えた
 校長先生の思い、いろいろな人の思いに胸が熱くなります。

 失ったものは多くても、失ったものが大きかったからこそ
 きっと子どもたちは、失ったものの大切さに気付いて、
 前を向いて、今自分にできることにまっすぐ向き合って、
 大きな成長を遂げてくれると信じています。
 次の一歩を力強く踏み出せると信じています。
 温かい目で見守ってくれる大人が、周りにたくさんいます。
 心温かな小中野の町には、そんな香りが漂っています。
 東日本大震災を乗り越えるときに感じた思いと
 同じような思いを、不思議と今感じています。

 最後に、休暇に入られる養護教諭のS先生にかわって、
 新しく赴任されることとなったS先生の紹介がありました。

 S先生が壇上に上がりました。
 生徒の顔は、どんな先生かなと興味津々です。
 簡単な自己紹介と挨拶だけでしたが、短い言葉からも
 初々しさの中にある温かな包容力が、感じとれました。

 最後に、生徒会からの発表がありました。
 内容は文化祭前日祭への出演者の募集です。

 募集するのは、歌・特技・コントや漫才、寸劇など、 
 全校生徒を楽しませることができるようなもののようです。
 持ち時間は一人5分ということですが、
 個人的には、やはり「お笑い」を期待しています。
 なお、出場するためには「条件」があるようです。
 また、オーディションも行われ、その審査に関しては、
 「一切の妥協はない!」(笑)とのこと。
 これは楽しみです。オーディションがきちんとしている
 前日祭は、出演者のクオリティーが高いですから…。

 全校生徒一丸となって、10月を思い出深い月に!
 きっとできます。



2021/10/01 13:00 | この記事のURL

図書室、秋の様相に衣替え

 肌をかすめる風が、時折肌寒いと感じるこの頃です。
 校舎の周りの木々の葉先が赤みを帯びています。
 晩夏の香りをかすかに残しながら、めぐる季節は、
 すっかり秋に足を踏み入れたようです。

 毎週来てくださっている図書ボラの皆さんの手で、
 図書室も、すっかり秋の様相に様変わりしました。

 天井からりんごや葡萄など秋の果物が吊り下げられ
 壁面には、お月見の飾りつけが施されています。

 入り口を入ったところにある「おすすめの本」です。
 見事に紅葉したもみじがきれいです。


 季節ごとに変わる特設コーナーでは、
 「芸術にふれよう」特集を開設しています。
 読書の秋、そして芸術の秋ですね。


 カウンター前に並ぶのは、入りたての新刊本です。

 芥川賞受賞作「推し、燃ゆ」をはじめ、
 東野圭吾さんをはじめとした人気作家の新刊本、
 ジャニーズの加藤シゲアキさんの書いたことで有名
 「オルタネート」、話題となった「スマホ脳」、
 そして、「えんとつ町のプペル」まで揃っています。
 歴史好きの人のための時代小説あり。
 生き方を見つめるための自己啓発本あり、
 哲学や心理学をわかりやすく説明してくれる本あり、
 
 などなど、各種取り揃えています。

 本屋大賞のコーナーには、歴代の受賞作が並びます。
 芸術の秋には、「蜜蜂と遠雷」がおすすめです。

 こちらは、郷土コーナーです。

 この郷土コーナーには、八戸藩遠山家日記や八戸市史
 などが並んでいます。南部のことばの本も数冊あり、
 震災に関する本も何冊かそろっていますから、
 総合的な学習の時間にとても役立ちそうです。

 
 さらには、図書ボランティアの活動の様子や、

 〇〇先生の推薦コーナーまであります。
 並んでいる本の種類を見れば、どの先生なのか
 きっとすぐにわかるはずです。

 出口のところにちょっとしたコーナーが…。

 そこには、2種類の本が並んでいます。
 1冊は「RIDE THE EAST WIND~東の風に乗って~」
 もう1冊は「やまいも中学校」という本です。
 前者は、自叙伝と言っていいでしょう。
 後者は、子供向けの短編小説でしょうか。
 夏休みに入るころ、学校に届けられた寄贈本です。
 当時アメリカ兵だった著者が戦後すぐに八戸を訪れた
 ことがあることから、送られてきたものです。
 縁や人と人とのつながりって不思議ですね。

 今日の昼休み、図書室をのぞいてみました。

 図書委員の当番が受付カウンターで作業しています。
 そして、書棚の整理を始めました。
 そこに、1年生の女子が入ってきました。
 読書しながら昼休みを過ごす予定だったのでしょう。
 二人は快くサクラを引き受けてくれました。

 そのあと、新聞担当の図書委員が今日の朝刊を
 ホルダーにセットしに来ました。そのほか、
 閲覧に来た生徒1名、本を返しに来た生徒1名。
 今日の来室者は私も含めて8名でした。

 読書は心の糧とも栄養とも言います。
 コナ中生に、もっと読書の輪が広がるといいですね。
 せっかく素敵な環境を作ってくださる方々が
 身近なところにいるのですから…。

 近々、SDG’s関連の書籍と職業関係の書籍を
 購入する予定です。2学期からは、
 総合的な学習や進路の学習が充実する時期です。
 調べ学習などにぜひ役立ててください。

2021/09/16 10:00 | この記事のURL

第2回避難訓練(9月編)

 9月10日(金)6校時 14時43分
 地震発生という想定で避難訓練を行いました。
    もしもこれが11日14時46分だったなら、
 思い入れも全く違ったかもしれないな、
 などと思いながら、整然と避難する様子を
 じっくり観察していました。

 久しぶりに強い日差しを受ける気がします。
 ふと体育祭から2週間もたったのかと、
 時の流れにしみじみ感じ入ります。

 生徒は、無言で速やかに非常口を確認し、
 校庭に避難してきました。整列・点呼・報告と続き、
 避難開始から全員の安否確認が校長先生のところに
 報告されるまでの時間が、2分53秒でした。
 地震発生から安全確保、そして避難開始までが、
 1分6秒でしたから、合わせると約4分です。

 津波を想定した場合、この後柏崎公民館に避難します。
 小中野中と柏崎公民館の距離は1㎞ほど。
 徒歩で移動すれば12分程度の距離です。
 津波の到達時間を最短で30分と想定し、
 並んで移動した場合、先頭の到着時間を15分
 最後尾の移動時間が25分と、仮に算出し、
 避難時間と合算すると29分。なんとか間に合います。

 校長先生からの講評です。
 今日の避難の様子について触れた後、
 ご自身がこれまで経験してきた大きな地震や
 目にしてきた火災のことをお話されました。
 話の核は、災害の恐ろしさとともに、
 決して他人ごとではなく身近な問題である
 ということなのですが、時折、ふとどこか
 懐かし気な感じを漂わせていらっしゃったのが
 印象的でした。子どもたちも聞き入っています。

 津波が発生した場合、小中野中学校の上階は
 「津波避難ビル」に指定されています。しかし、
 地域の方に避難してもらうため、生徒は、
 災害が発生した場合、学校を立ち退きます。
 そして、津波が中学校まで達することなく、
 校舎の安全が確認されたのち、中学生たちは
 柏崎公民館から戻ってきて、避難所を設営します。

 今日がその避難所運営訓練を行う予定の日でした。
 地区防災会の方々をはじめとした地域の方々との
 合同訓練でしたが、感染拡大防止のための
 緊急対策を受け、今年度は中止となりました。

 残念でした。
 来年こそは、実施できることを祈っております。

 15時前だというのに、かなり日が傾いています。
 少し長く伸びた影法師に、秋の気配を感じながら、
 避難訓練を無事に終えることができました。

2021/09/10 16:50 | この記事のURL

9月の全校朝会

 9月1日(水) 全校朝会が行われました。

 初めに、夏休みの表彰です。
 安協大会3位の野球部と防犯大会3位の女子剣道部が
 校長先生から賞状を手渡されました。
 一人一人の名前が読み上げられます。
 初々しさの中に、誇らしげな表情が浮かびます。




 続いて校長先生からのお話です。まず、
 体育祭を成功へ導いた生徒たちへ労いの言葉が
 かけられました。そして、体育祭を通しての、
 生徒一人一人の成長を喜ぶとともに、
 自信に変えて、次の目標に向かおう。
 というお話から始まりました。

 続いて学校における感染拡大防止対策について
 静かにゆっくり丁寧に説明がなされました。
 行事のこと、部活動のこと、大会のこと…。
 
 なんとかみんなで乗り越えたいですね。

 最後に、生徒委員会発表です。
 今月は選挙管理委員会が発表します。
 生徒会役員選挙の告示についてでした。

 生徒会の新旧世代交代も近づいているのですね。
 3年生からの魂のバトンを、確かに受け止められる
 熱い思いを内に秘めた、新時代の担い手の出現を、
 楽しみにしています。
2021/09/06 11:50 | この記事のURL

体育祭(閉会式~フィナーレ へ)

 熱く燃えた1日も、終わりの時を迎えます。
 長い1日だったような気もします。
 あっという間だった気もします。
 長い準備期間にも思いをはせます。
 ふと、空を見上げたくなります。

 空を仰ぎたくなります。ここに至るまでの、
 遠く、見果てぬ夢を追うような日々が、
 自然に思い起こされるような感覚に包まれます。

 体育祭は、
 多くの保護者の皆様に見守られながら
 あたたかな賑わいの中で行われました。







 いよいよ、結果発表の時がやってきました。
 顔を上げ、そして胸を張り、力強い足取りで、
 あの雲に、あの空に向かって入場します。



【閉会式・表彰式】
 閉会式の入場です。
 まっすぐに、それぞれの陣地の前から進みます。
 心なしか、朝よりもたくましく見えます。
 
 開会宣言の後、早速結果発表です。
 まず、応援賞の発表が行われました。発表の仕方は、
 応援賞を獲得した軍の音源を流す。というものです。
 流れてきたのは、ディズニー映画「アラジン」の
 ジーニーのテーマ?です。

 応援賞は、青軍 がとりました。

 続いて、行進賞の発表です。行進賞の発表の仕方は、
 コナ中ウマ娘による「プリティーダービー」です。
 校庭1周を競走し勝った方の軍が行進賞なのだとか。
 ちなみに紅軍のウマ娘は「〇〇〇  テンペスト」
 青軍のウマ娘は「スパーキング  〇〇〇」とのこと。

 激走というにはほど遠い走りをする二人を、
 全校生徒は、その場でしゃがんだまま、
 ぐるっと1回転して見守ります。
 最終コーナーを回ったところから赤がスパート
 ほとんどの場合、これがフェイントで、実は青が
 最後に追い越す、というストーリーかと思いきや、
 なんと、赤がそのままゴールを駆け抜けました。
 これには、一本取られました。

  行進賞は、紅軍 がとりました。

 そして、総合優勝の発表です。
 二人の団長が式台の上に上がります。
 そこに伏せられた状態で置かれている
 「巨大うちわ」に、結果が記されているようです。
 1・2の3で同時に持ち上げます。

 持ち上げた団長たちが、それぞれのぞき込みます。
 一瞬の間…。そして紅軍団長S君のガッツポーズ。
 紅軍の選手たちも、ワ~っと声を上げ大喜びです。
 青軍団長は信じられないのか、うちわを見続けます。
 しかし、残念ながら結果は変わりません。

 得点差は、わずか…。
 今日一日、何度も目にしてきた18点差です。
 似たような数字が並んでいるので、ぱっと見
 どっちが勝ったのか、一瞬見分けがつきません。
 やはり、今年はすごい戦いでした。あっぱれ。


 校長先生から、賞状、優勝旗、準優勝杯が
 次々に手渡されていきます。

 各軍の団長からのスピーチの後、
 体育祭を締めくくるのは、実行委員長のK君です。
 多くの人への感謝の思いとやり遂げた達成感が
 ひしひしと伝わってくる素敵なスピーチでした。


【解団式】
 
 結果発表を受け止め、両軍とも解団式に臨みます。
 団長をはじめ、応援リーダーたちから次々に
 感謝の言葉が述べられました。
 みんなみんな、この軍でよかった
 この仲間と共に戦えて幸せだった
 そんな思いが語られます。
 とっても和やかな解団式です。



 解団式をしめくくることになったのは、
 どちらも軍も、3年生の学級担任。
 話をする声が元気溌剌でとても大きいので
 お互いにお互いの声が、気になるようです。
 これを、カオスな状態というのでしょうか。
 私はどちらの話も聞き取れませんでした…。


【片付け】

 3年生が、集合写真を撮っている間、
 体育祭の片づけをするのは1・2年生の仕事です。
 体育祭をここまで導いてくれた先輩への
 恩返しの意味も含めて、とてもよく働きました。
 


 あっという間に、机やいすが片づけられ、
 グラウンドに7基あったテントもすべて撤収。
 頑張りました。お見事です。

 
【3年生集合写真】

 後輩たちが片付けをやってくれている間、
 3年生が、各学級、学年の集合写真です。
 卒業アルバムに掲載されるのでしょうか。

 どちらの軍も、とってもいい顔をしています。
 勝ち負けを越えたところにある大切なものに
 気づいた人の顔です。爽やかな顔です。


 令和3年度小中野中体育祭 3学年一同の集合写真。

 思い出の1枚ですね。仲良し3年生です。
 写真屋さんからは、もっといい写真が届くでしょう。

 体育祭を作り上げた事実を、実績を、自信にかえて、
 次なる目標に向け、歩みを進めてくれるでしょう。
 

【祭りのあと…】

 祭りの後の静けさが好きです。
 ノスタルジーにも似た、切なさを覚えます。
 無意識のうちに過去に思いをはせながら、
 心のアルバムにしまい込もうとしているから
 なのかもしれません。
 誰もいないラインのひかれたグラウンド。
 うっすらと雲がかかり始めた空。
 いつもより、色濃くそびえる階上岳。
 この日の思い出が生徒たちの宝物となって
 豊かな心を育んでくれたらと願います。


 夏の夕日は、燃えるような夕焼けではなく
 朝日にも似た、優しいオレンジ色なのだと
 初めて気づいた気がします。
 紫がかった雲が、夕日に照らされる様子に
 また、厳かな気持ちにさせられます。
 
 素敵な1日でした。
 夏休み前から企画運営に取り組んできた生徒会
 夏休み返上で応援合戦の準備を頑張った3年生
 先輩達に協力を惜しまず取り組んだ1・2年生
 あたたかく見守ってくださった、保護者の皆様
 ほんとうにありがとうございました。
 
 おわり。
2021/09/03 11:30 | この記事のURL

体育祭(プログラム⑬~プログラム⑯)

 再び競技に戻ります。
 青軍2点リードのままプログラムは続きます。
 残る種目は、2生年団体・3年生団体
 そして、選抜リレー男女の4種目です。
 勝利の女神はどちらに微笑むのか。


【プログラム⑬2年生学年団体種目】
【Grasp the rope~全力でつかみ取とれ! 

 
 
2年生団体種目は、これまた体育祭の人気種目

 「5本綱引き」です。
 特に熾烈を極めるのは、女同士の戦いです。
 執念でしがみついて離さず、引きずられる姿。
 体育祭の風物詩といっても過言ではありません。

 入場門に整列して挨拶。始まります。


 勝敗は、5本勝負の3本先取となります。
 1戦目は、女の対決。2戦目は、男の対決。
 3戦目は、男女入り乱れて行われます。


 1戦目の女の対決は、3-2で紅軍の勝利です。

 残念ながら、引きずられる生徒はいませんでした。
 
 2戦目の男の対決は、3-2で青軍の勝利です。

 意地で取り返しました。互角の戦いです。

 そして、男女合同での第3戦。これまた…、
 長い戦いになりましたが、紅軍が勝ち切りました。
 これで紅軍が勝利へリーチです。

 第4戦はどういう戦いになるのかというと
 再び男同士の対決です。1回目は青軍が勝ってます。
 後のない青軍が再び勝利しました。熱戦です。
 これで、通算2勝2敗。次の勝負で決まります。

 最後の決戦を託された第5戦は、女の対決です。
 1回目は紅軍の勝利。青の雪辱なるでしょうか。
 号砲とともに始まりました。
 各軍の陣地からの応援にも熱が入ります。

 結果は、紅軍の勝ち。競技をした2年生も、
 紅軍の陣地にいる1年生も3年生も大喜びです。
 そして、3年生に思いをつなぎます。

【プログラム⑭3年生学年団体種目】 
【Bridge ~絆の橋を作り上げろ! 
 
 3年生の団体種目は、
 まず、女子がムカデリレーをします。
 次に、男子がカニカニリレーをします。
 最後に全員で背中渡りでゴールを目指すという、
 複合種目型のレースです。
 
 団体種目の最後を飾る対決が始まります。
 各軍、円陣を組み、心を一つにして気合を入れました。
 それぞれのスタート位置に分かれます。

 まずは、女子のムカデリレーです。
 紅軍がスタートダッシュで頭ひとつリード。
 と思いきや紅軍が前のめりに転びます。
 チャンスと思った青軍も、続いて転びます。

 前のめりにつんのめっても、バランスボールが
 クッションの役割を果たしています。
 絶妙な安全装置の役割を担っているのです。
 うまいこと考えたものです。
 紅軍リードのまま、男子へつながりました。
 紅軍の男子の1走がハイペースで飛ばします。

 青軍との距離がかなり開きました。
 紅軍は、男子の2走へと早々とつながります。
 ところが、なかなか2走が出発しません。
 なんと、結んだひもがほどけないようです。
 そうこうしている間に、青が追いつきました。
 そして2走は、なんと青が先に飛び出しました。

 最後は背中渡りです。青がぐんぐん離します。
 赤は、2走が終わったところでも紐トラブルです。
 青軍に油断はありません。
 つかんだチャンスは、決してはなさないとばかり、
 最後まで必死です。

 見事、青軍が逃げ切りました。
 敗北が確定した紅軍も、最後まで橋を渡り抜きました。
 両軍ともあっぱれです。
 やっぱり、大逆転劇は盛り上がりますね。

 ここで、
 プログラム⑬番までの途中経過が発表されました。

 紅軍…724点  青軍…706点

 再び18点差。途中経過はこれが最後となります。
 最後に笑うのは果たしてどちらになるのでしょう。

 いよいよ最後の種目です。
 体育祭の花形競技です。
 選ばれし者たちが、しのぎを削るレース。
 ザ・選抜リレーです。

【プログラム⑮選抜リレー女子】
【プログラム⑯選抜リレー男子】


 まずは女子の対決です。
 各軍2チームずつの4チーム対決です。
 1位2位を独占すれば、高得点を獲得できます。
 相手へのダメージは、はかりしれません。

 青が飛ばします。赤・赤・青と続きます。
 勝負は膠着状態となり、順位の変動はありません。
 しかし、徐々に2位の赤がじわりと追い上げます。
 アンカー勝負。最終コーナーを競ってきます。
 本部席前、2位の赤が1位の青をかわしました。
 そのままゴール。順位は、1位が紅軍、そして
 2位が青軍、3位が紅軍、4位が青軍でした。
 
 づいて、男子の出番です。
 男子も、青が飛び出します。そして赤が続きます。
 みんなさすが、とてもしなやかな走りです。

 青⇒赤⇒赤⇒青 の順でレースが続きます。
 ミスでもなければ、順位の変動は難しそうです。
 赤は、女子同様青を交わすことができるのか。
 青は、総合優勝のためには絶対に落とせません。

 バトンミスもなく、スムーズに進みます。
 3位4位の順位の入れ替わりがあるかどうか
 総合優勝へ向け、僅差の戦いが続く今、
 すべてが、重要な位置づけです。

 結局、順位は動きませんでした。
 1位青軍のアンカーは、さながらウィニングラン
 をしているように、誇らしげに見えます。
 1位青軍、2位紅軍、3位紅軍、4位青軍でした。


 とうとう全種目が終了しました。
 残すは、表彰式・閉祭式。
 そして、フィナーレです。
 
 体育祭ブログも、次が最終回です…。
2021/09/02 17:00 | この記事のURL

体育祭(プログラム⑫応援合戦)

 いよいよ午後の部がスタートします。
 体育祭の目玉でもある「応援合戦」の時間です。
  
 風が旗をたなびかせています。
 空は晴れ渡り、日差しも強くなってきました。
 白と青のコントラストに爽やかな風が似合います。

 中天に太陽が照り輝いています。
 太陽も応援合戦を楽しみに見ているようです。

 さて、いよいよ始まります。

【プログラム⑫軍対抗応援合戦】
 

 先行は「紅軍」。
 フォーメーション、隊形移動に工夫を凝らしています。
 要所要所では3年生が前面に出てきて激しく踊ります。
 特に、3年生の女子はノリノリです。
 紅軍の構成の特徴というか、感心したところは、
 1・2年生にも式台前の目立つメインポジションで
 踊れるチャンスを作ってくれているところです。
 後輩たちの保護者の気持ちを察したのでしょうか、
 「全員が主役だ」という思いが伝わってきました。
 でも、団長他数名のパフォーマンスは気合満点です。

 では、遠景写真ではありますが、
 5分間の演技の流れはこのような感じです。





 最後はみんなで肩を組み、二重の半円になって
 「獅子奮迅」のオリジナル軍旗を披露です。
 フィニッシュはかっこよく決まりました。

 続いて、後攻の「青軍」です。
 ストーリー構成、男女の役割分担に凝った演出です。
 出だしは、男子が前方で踊ります。
 しかし、団長がから回ってまとまらないという設定。
 そこに天使のように後方から女子が現れてきます。
 「コナ坂41」というようなチーム名だったような。
 その踊りを見ながら、団長はダンスは楽しいものだ
 ということに気づき、成長する青春ストーリーです。
 最後はみんなノリノリです。見せ場は、
 女子役の男子と団長たちとのちょっとした寸劇です。
 役作りも演技もばっちりでした。それから、
 音源の作り方も、とっても凝っていました。
 
 では、こちらも遠景写真ではありますが、
 5分間の演技の流れをご覧ください。







 最後は掟破りの、本部席前に最大接近です。
 審査委員長の校長先生の前でエールと三三七拍子。
 目の前のターゲットをロックオンした野獣の如く、
 大きな声を、はるか遠くまで轟かせました。
 
 どちらも見事な演技でした。
 甲乙つけがたい、審査員泣かせの応援合戦です。
 どちらが勝つのか…。
 発表は、閉会式の成績発表までおあずけです。


 紅軍…614点  青軍…616点

 行進賞と応援賞を除く、午前中の得点経過のまま
 プログラムは終盤へと進みます。

 残された種目は、「2年団体」「3年団体」
 そして、男女選抜リレーです。
 
 まだまだ次に、続きます…。
2021/09/01 16:20 | この記事のURL

体育祭(プログラム⑩~プログラム⑪)

 再び紅軍リードのままプログラムは続きます。
 種目は、トラック競技からフィールド競技へと
 変わります。1年生の団体種目です。

【プログラム⑩1年生学年団体種目】
【荒波を越えて行け!jump・jump・jump!】 


 「フライングカーペットとか「空飛ぶじゅうたん」
 とも言われる、体育祭でもよく目にする種目です。
 ということは、つまり面白いということ…。
 難易度が高く、団結力が試されます。
 コツ、作戦がものをいう、奥の深い種目です。

 スタートのフィールドの端から中央までを女子。
 そこで交代し、中央からゴールまでを男子が、
 リレー形式でつなぎます。
 号砲一挙、始まりました。

 練習では、何度やっても青軍の大勝でしたが、
 本番はスタートから紅軍がぐんぐん飛ばします。
 楽しそうに声を合わせて歌っています。
 団結力を感じさせます。いい雰囲気です。

 青軍は、予想外の展開に初めは慌てていましたが
 徐々に自分たちのペースをつかんで追い上げます。
 紅軍も必死に逃げます。

 最後まで逃げ切った紅軍が勝ちました。
 練習では歯が立たなかっただけに、
 紅軍の子どもたちは、心の底から喜んでいます。
 立ち尽くし、それを見つめる青軍の女子。
 勝者と敗者の明暗がくっきり分かれた瞬間です。



【プログラム⑪軍対抗綱引き】 

 いよいよ午前最後の種目となりました。
 スピードや俊敏さを競う競技の多い中、
 体育祭の中で唯一無二といっても過言ではない
 シンプルかつダイナミックなパワー競技、
 「ザ・綱引き」の時間がやってまいりました。

 男女別ではありますが、3学年が合同で挑む綱引きは、
 体育祭の中で、最も競技人数の多い種目でございます。
 入場門に揃った選手たちの数を見るにつけ、迫力満点。
 ワクワクします。私も綱引き大好きなんです。
 
 徒競走と技能走が終わった段階では、
 紅軍が18点リードしていました。その後、
 1年生の団体で紅軍が勝ちましたから、
 現在、紅軍が38点リードしていることになります。
 綱引きは、勝つと40点。負けても20点。
 青軍は、男女ともとらないと逆転できません。

 さて、先に戦うのは紅軍女子VS青軍女子。

 顔を、にこちゃんマークで隠してしまえば、
 もはや、男か女かわからないほどです。
 女を捨てる覚悟で臨んでいるのが伝わります。
 やっぱり体育祭はこうでなくては…。
 
 ルールは2本先取した方の勝ち。
 1ゲームの時間は30秒です。
 まず、1本目は青軍がとりました。
 陣地を交換します。2本目です。
 後がなくなった紅軍は、2本目は必至です。
 綱がなかなか動きませんでしたが、
 なんとか青軍が逃げ切りました。
 女の戦いは2-0で青軍の勝ちです。
 その差18点!!!
 
 続いて男の戦いが始まります。
 紅軍が勝って点差をつき離して折り返すのか
 青軍が勝って点差を逆転して折り返せるのか
 激しいバトルの始まりです。

 低い姿勢で構えます。気合が入っています。
 1本目は紅軍が意地で取りました。
 2本目は青軍が意地で取り返しました。
 この2試合を見る限り、力はまさに五分です。
 しかし2試合とも勝ったのは風下の野球場側です。
 そうなると、3本目を取るために重要になるのは、
 「どちらが風下を取ることができるか」です。
 
 団長同士のじゃんけんで決めることになりました。

 それぞれの軍の団長が中央に歩み寄ります。
 軍の色決めも最後は団長じゃんけんで決しました。
 この二人はきっとそういう運命にあるのでしょう。
 リベンジを誓う紅軍団長は鬼気迫る表情です。

 負けじと、青軍団長も戦闘の構えを取ります。
 互いに徐々に姿勢を低くし待ったなしの状態です。
 紅軍団長の姿は、まるで、仮面ライダー1号の
 本郷猛が、ショッカーと対決するときのようです。
 
 その時が来ました。「最初はグー、じゃんけん…」

 なんと、またしても「パー」と「グー」です。
 前回と全く同じ、『因縁の決まり手』です。
 紅軍団長S君の雪辱は叶いませんでした…。
 あまりの期待通りの結末に、個人的には
 この日一番の笑いをいただくことができました。
 パーで勝った相手に再びパーで挑んだO君。
 グーで負けた相手に再びグーで挑んだS君。
 究極の駆け引き、究極の心理戦です。
 1周回って結果おんなじだった的な見事な結末。
 団長二人には感謝です。感謝しかありません。
 これは、孫の代まで語り継げます。
 
 余談ではありますが、紅軍団長の構えから
 グーを出すまでの動きに特筆すべきポイントが…。
 本郷猛の構えでは、左構えですから左手が前です。
 これは、主に右利きの人の構えです。その場合、
 じゃんけんで突き出す手は通常右手です。
 彼は、右手を出すように見せかけて、
 そのまま左手を出すという、
 とてもトリッキーな技を仕掛けたのです。
 ところが、結果は残念ながらご覧のとおり…。

 念のため、選択権を得た青軍団長に聞いたところ、
 迷うことなく風下の野球場側を取りました。
 3本目、紅軍も粘りましたが、
 大方の予想通り、青軍が勝利を収めました。
 
 これで午前の部がすべて終了です。
 やっぱり綱引きは面白い!
 
 午前を終えての全ての結果が発表されました。
 

 紅軍…614点  青軍…616点

 とうとう青軍が逆転しました。
 しかし、近年まれにみる大混戦です。
 午後のスタートは、皆さんお楽しみ「応援合戦」。
 乞うご期待です。
 
 またまた、次に続きます…。
2021/08/31 12:00 | この記事のURL
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