2022年11月の記事
未来への架け橋講座③(学芸員)
昨日に続き、本日も未来への架け橋講座が行われ
ました。2夜連続での開催となります。
月末の晦日に2夜連続という響きと、贅沢感漂う
取り組みが、年末大型時代劇を思い出させます。
「忠臣蔵」か「白虎隊」、はたまた「田原坂」か…。
昭和感が漂いますが、今日は昭和を通り越して
縄文の世界が話題となります。
さて、今回お越しいただいたのは、是川縄文館で
学芸員として活躍されている小久保拓也さんです。
初めに、校長先生から紹介がありました。
早速、小久保さんの講演会が始まりました。
まずは、是川縄文館についての説明から始まり
ました。そして、話の流れで小中野中学校が
『実はすごい!』という話題に触れ、その内容
を紹介しててくださいました。というのは、
小中野中学校には、敷地内に独立した図書館が
あったこと。それだけでなく、八戸郷土博物館
もあったのだということででした。これは、
とんでもなくすごいことなのだそうです。
当時の収蔵・所蔵展示品は現在、八戸市博物館
にあるのだとか…。ちょっと誇らしい思いが
します。きっと生徒も同じ思いになったはず。
そして、学芸員の仕事について教えてください
ました。大きく【発掘調査】【教育普及】【史跡
(世界遺産)管理整備】【収蔵管理】【情報発信】
に分けながらの説明です。立場上、市の職員でも
あるため、事務的な仕事も多いのだとか。
多岐にわたる仕事なのですね。
でも、話を聞いていると、やっぱり考古学に深く
関わる仕事をしているときの話が楽しそうでした。
さらに、仕事をしていて大変なことや楽しいこと
教えてくださいました。
・時間との戦いであること。
・研究は生涯続くものであること。
・伝えることが大切であること。
・一人ではできない仕事であること。
話を聞きながら、大変なことと楽しいこと、
難しいこととやりがいを感じることはイコールの
関係で繋がっているのだと教えられた気がします。
縄文の時代に漆塗りの文化があったことや、定住の
文化があったことなど、是川の縄文遺跡群は世界に
例を見ないすごい所なんです。そして八戸は、国宝
重要文化財、世界遺産など、様々な歴史的な財産を
有するすごい所なのですという、力強い言葉に、
八戸人として、故郷を誇らしく思えました。
話のしめくくりは
「尊敬できる先生(ひと)に『感染』する」
ことの「すすめ」でした。
生徒たちからは
・八戸市の遺跡がたくさんあることに驚き、八戸を
再認識することができました。
・縄文館の展示物は、照明や温度まで細かく調節さ
れていることを知り、とても驚きました。
・学芸員の仕事は多岐に渡っていて大変そうですが
歴史について新しい情報を得たり、自分で企画を
プロデュースしたりできるのはやりがいがあると
感じました。
・最後にお話ししていた『感染する』という言葉が
印象に残りました。
・八戸市で見つかった遺跡や世界遺産を誇りに思っ
て感謝して生きていきたいです。
などなど、たくさんの感想が寄せられました。
「歴史を紐解いていって、調べていて楽しいと思える
のが学芸員です」と話す小久保さんの目がキラキラ
輝いていたのが、とても印象的でした。
小久保さんにもまた、感謝感謝です。
お忙しい中、本当にありがとうございました。
また、この日の講演会に合わせ、
本校図書ボランティアの方々が、図書室に
『青森県縄文遺跡群早わかりマップ』を作成し
掲示してくださっています。
これもまた、見事です。感謝感謝です。
生徒の皆さんも、地域保護者の皆様も、ぜひ、
小中野中学校と図書室に足をお運びください。
今年も、暦が最後の1枚となりました…。
そして、初雪がチラホラと舞いました…。
未来への架け橋講座②(看護師)
今日は、晩秋にしては気温の高い1日でした。
夕方から降り始めた雨が、いつもより早く辺りを
暗くし、会場となる図書室に灯る明りが、校庭を
優しく照らしているように感じます。
1回目から約1か月あけて、今年度2回目の未来
への架け橋講座が行われました。
今回講師を務めてくださるのは、
ハーモニーナースステーションで看護師をされて
いる木村麻美さんです。しかも…、
気を遣っていただいて、ナースのコスチュームで
お越しくださいました。
未来への架け橋講座の仕掛け人である本校の
地域密着型教育コーディネーターのNさんの
講師の簡単な紹介から始まりました。
そして、まずは看護師のお仕事の紹介です。
「その1」から「その4」まで、分かりやすく
整理して説明してくださいます。
・病気になった人やけがをした人を助ける。
・不自由な人の生活の手助けをする。
・心のケア。患者さんの心に寄り添うこと。
・コミュニケーションやチーム医療のこと。
看護師という仕事の多岐にわたる内容が、
具体的に伝わってきます。話し方が丁寧で、
とってもお上手です。 途中、
看護師の七つ道具を披露してくださいました。
さらに、「看護師として働ける場所」「看護師
になるための道筋」「ハーモニーナースステー
ションの会社の説明」「仕事をしていてたいへん
なこと」逆に「この仕事の楽しさ、喜び」そして
「中学生の皆さんに伝えたいこと」へと話が広が
っていきます。実際に働いている様子や、様々な
患者さんとのふれあいの様子から、看護師という
仕事のやりがいも苦労も喜びも感動も、ありあり
感じ取ることができました。現場で向き合う方々
は、きっとそれ以上なのだろうと思います。
どの話も心に響くお話でしたが、特に沁みたのが、
木村さんが看護師を目ざそうと思ったきっかけと、
訪問看護への道を歩み始めた動機のお話でした。
ネタバレになってしまいますから、
これ以上は説明できませんが…。
語り口は穏やかなのですが、熱い思いにあふれて
いるのが、伝わります。情熱的でした。
看護師という職への誇りと感謝の思いにあふれた
素敵なお話でした。
生徒たちからは
・看護師は病院のイメージが強かったのですが、
訪問看護という仕事を知り、とても参考にな
りました。
・看護師は人の命を救う仕事だと思っていまし
たが、それだけではなく、心のケアやコミュ
ニケーションなど、患者さんを安心させるこ
とも大切な仕事なのだと知りました。
・苦しさや忙しさの分、やりがいを感じられる
こともあり、看護師さんは偉大だと感じました。
・看護師にもたくさんの出会いがあり、中学校
などで勉強していることが今後役立っていく
ということもわかりました。
・「人は一人では生きていけない、支えてもら
っているし、支えている」という言葉に感動
しました。
などなど、たくさんの感想が寄せられました。
木村さんには、感謝の思いでいっぱいです。
お忙しい中、本当にありがとうございました。
花壇整備(11月)
11月も残すところ2日。師走の足音が聞こえます。
明日あさってには、どうやら強い寒気が訪れるらしく、
天気予報の最低気温が、とうとう氷点下になりました。
しかし、本日の朝の気温は10℃。風もなくおだやか
です。環境委員の皆さんは、本当に勝負強い。
今日は、今年度最後の環境委員の活動となります。
初めに、委員長のHさんから活動に先だち挨拶が
あり、終わりに感謝の気持ちを込めてプレゼントを
お渡ししたい旨が伝わるや否や、歓声が上がりました。
そして、早速活動が始まります。
今日の活動のメインは、来年に向けてチューリップ
の球根の植え付けです。フラワーポットに植え付け
たいのですが、ポットにはまだ、咲いた状態の花が
植えられています。そこで…、ポットの花を校舎前
に植え替えてから、球根を植え付けることに…。
落ち葉もきれいに掃いていただき、正面玄関前は、
すっかりきれいになりました。感謝感謝です。
半年後、素敵な花を咲かせてくれるに違いありません。
1年間、本当にありがとうございました。
そして、お疲れさまでした。
生徒朝会(図書委員会発表)
秋の深まりも極まり、まもなく冬を迎えようとしています。
読書の秋と言いますが、家にこもる時間が長くなるからで
しょうか。個人的には最も多く本を読むのは冬です。
「いい肉」の日に「言いにく」いのですが、今日は肉では
なくて、本の紹介を図書委員がしてくれました。
『読書は心の糧』といいます。良い本との出会いが、その
人にとって血や肉となっていくことを思えば、本の紹介を
「いい肉」の日に行うというのも道理に合っていますね。
まずは、図書室の利用状況を発表してくれました。
ちょっとスライドの内容が見えずらいのですが、
学級ごとの利用状況と、貸出冊数個人ベスト5の発表
でした。1位は2年生のKさんで25冊。見事です。
そして、図書委員一人一人のおすすめの本の紹介へと
続きます。7人が1冊ずつ発表していきます。
これも、スライドが見づらいので補足します。
※著者名・出版社名は省略いたします。
・『5分後に意外な結末』
・『ラストで君はまさかという』
・『そして、バトンは渡された』
・『最高にゆるい勉強法』
・『明暗』(夏目漱石)
・『ビブリア古書堂の事件手帳』
・『6月のリレー』 以上の7冊です。
どれも、面白そうな本ばかりです。
利用者を増やすため、図書委員は日々奮闘して
います。昼休みの図書室利用はもとより、
冬休みの長期貸出期間に、ぜひ何冊か、せめて
一冊、本のページをめくって、その中の世界を
味わってほしいものです。
JS授業見学&体験会【2022】
昨日から降り始めた雨が朝方には本降りになり、
午後に予定されていた小学6年生の中学訪問に
向けて、天候が心配されたましたが、昼頃には
見事に上がり、青空まで顔をのぞかせています。
来年度入学してくる予定の子供たちは、どうやら
もっているようですね。楽しみです。
予定より少し早めに到着した小学生たちは、
体育館で休憩を挟んで、まずは、中学校で取り
組んでいる『コナノート』を見学?します。
現役中学生たちの家庭学習の様子に、なんとなく
触れることができたでしょうか…。
続いて、第1部の授業参観へと向かいます。
10人ぐらいのグループに分かれて、1年生から
3年生までの授業の様子を、見て回ります。
そして、いよいよ本日のメインイベントである
本校アミノ酸系若手保健体育科教員2名による、
体育の授業体験が行われました。
その時の様子です。
準備体操⇒体幹トレーニングと進みます。
小学生たちは、とても楽しそうです。
反応のいい、とっても素直な子供たちです。
締めくくりは『ラディアン体操?』に挑戦です。
我々の世代からすると、
「葉っぱ隊」と見まごうばかりの動きです。
音楽に合わせて、葉っぱ隊の面々がシンプルな
動きを繰り返します。動きはシンプルですが、
股関節周りと体幹の強さが要求される動きです。
徐々に音楽のピッチが上がります。
かなりハードです。
ステージ上のアミノ酸系体育教師2名の姿が、
まるでビリー隊長のようです。
5分程度だったでしょうか。
終えた瞬間、みんな体育館に倒れ込みました。
授業参観&体験を済ませた子供たちが、
元気よく爽やかにあいさつを済ませて、
帰途につきます。
雨上がりの東の空には虹の足が残っていました。
小学校の先生方、たいへんお疲れさまでした。
6年生の皆さん、入学の時を心待ちにしています。
いのちを育む教育講演会【2022】
11月21日(月)晴れ
秋晴れというには青空がほんの少し重く感じられて、
寒天というには、まだ秋の気配を残しているようで、
秋霜と初冬のちょうど境目の季節のようです。
実のなる木の葉は、ものの見事に散ってしまって、
赤々と色づく実だけが、枝にしがみついています。
さて、
きょうは、「いのちを育む教育講演会」が行われました。
講師:片桐清一 氏(三戸中央病院産婦人科医)
演題:『思春期のこころとからだ』
50分足らずの時間ではありましたが、ユーモアも
交えながら、性をとりまく様々な問題点や危険性に
ついて、丁寧に話してくださいました。
初めは、「思春期のこころ」について、
そして、「思春期に訪れる体の変化」について、
さらに、もっと踏み込んだ問題について…。
やはり、中学生の頃に「性」に関する大切な内容と
真摯に向き合い、真剣に考える必要性を感じました。
「辛い思いをさせたくない!」
それが、片桐先生の熱い思いであり願いなのでしょう。
50年にわたる長い産婦人科医としての経験から発せ
られる、出会いと体験の数々の話の中から、望まない
かたちで妊娠することで、きっと、傷ついていった人
たちを、星の数ほど見てきたのだろうと思います。
性の問題は確かに相手を大切に思う気持ちの問題です。
恋愛と切り離して考えることはできません。しかし、
性の問題は、恋愛の問題以上に命の問題であることを、
我々は決して忘れてはいけませんね。
大人になってから、本当に大好きな人と! です。
軽はずみな行動は、絶対にいけませんね!
生徒を代表して保健委員長のMさんがお礼を述べました。
そして、全員で元気な挨拶をして講演会を終えました。
夕焼け空が、きれいです。
陽が沈むのが、本当に早くなりました。
第2回生徒総会【2022】
朝晩、かなり冷え込むようになりました。
時折、穏やかな日差しが差し込んできます。
さて、きょうは第2回目の生徒総会が行われました。
2回目は前期活動反省と後期活動計画が一度に
話し合われますから、少し時間がかかります。
議長が選出され、議事進行が始まります。
【1号議案】
生徒会本部の前期活動反省及び後期活動計画
【2号議案】
各常任委員会の前期活動反省・後期活動計画
8つある常任委員会の委員長が前期の反省と
後期の活動計画を発表しました。
3学プロの活動目標は前期を踏襲し、
「EVOLUTION~進化~」
2学プロは活動目標を心機一転、決意を示す
「一歩~みんなで挑み進化する学年~」
1学プロは目標を具体的堅実路線で攻め、
「あたり前のことをあたりまえにやり、
生活態度をよりよくしよう。」
3年生の12月の活動計画にある、「お疲レク」
というとても目を引くキャッチ―なネーミングの
取り組みに、注目が集まりました。
「お疲れ様」+「レクリエーション」=「お疲レク」
おやじギャグ的な発想の美しいネーミングには、
個人的にも大きな拍手を送らずにはいられません。
図書委員会の前期報告の中に「昨年より来館者数が
増えた」という発表がありました。これは素晴しい
ことです。確かで具体的な活動の実績です。
さて、各委員会への質問の様子です。
図書委員会へ質問や意見・要望が多いのは例年どおり
ではありますが、今年は保健委員会への質問も多い
のが印象的でした。
3年生の発言は、単に質問で終わることなく、
提案や要望、励ましの言葉が添えられていました。
この辺は、さすがですね。感心しました。
【3号議案】
・全校あいさつ運動について
・いじめ根絶について
・思いやり提言について
・万引きしま宣言について
時間短縮と感染予防のために、宣言等の唱和は
今年も自粛です。以上で議事は終了しました。
議長団が解任され、議事録が読み上げられます。
ここまでが第1部でした。続いて…
第2部へと続きます。全校での話し合いです。
『自分たちの生活を自分たちの力で改善していく』
今年度もまた、そんな生徒会を目指しての取組です。
今年は、テーマは「学校生活をよりよくするために」
ということになるのだと思います。広いテーマです。
各学級をいくつかのグループに分け、グループ毎に
課題を出しあい、解決策を考えます。
グループを作ったら、早速話し合いです。
テーマに関する学校生活の中で見られる課題と、
課題克服のための取組について10分間ほどの
話し合いの時間がもたれました。
5~6人の班員が車座になり意見を交わします。
班長役の人が、クロムブックに打ち込んでいきます。
あっという間に10分が過ぎていきます。
発表です。
23班ある班の話合いの内容を、生徒会役員が、
一気に読み上げて確認していきます。
ここまでが、第1弾の話合いです。
ここで、出された課題と解決策をもとにして、
第2弾の話合いへと進みます
第2弾は、各委員会及び各学級に分かれて
第1弾で出された、自分たちに関わる内容に
ついて問題点や解決策を吟味します。
最後は、話し合ったことについて、各委員長から
話し合いの結果を発表します。
きょうの話し合いの結果は、生徒会本部が集計し、
生徒会だよりなどを通して、後日全校生徒に伝える
とのこと。楽しみですね。
2時間にわたる話合い活動も終わり、全員で
ビシッと美しい挨拶で締めくくりました。
敷地内の哲学の庭園の柿の木の葉はすっかり落ち
橙色の実が枝にまばらにしがみついています。
日に日に、冬が近づいているのを感じます。
降霜の季節です。
全校朝会(11月)&任命式
秋晴れの空に、葉を赤く染めたナナカマド。
水色の空に薄く浮かぶ白い雲、そして赤や橙々、
朱色に千々に焼けた枝にしがみつく木々の葉…。
今日から霜月です。秋の深まりとともに、冬の
足音までが近づいてきています。
まずは任命式です。
新生徒会役員と学級役員、各常任委員会委員長
に任命証が校長先生から手渡されます。
3年生の生徒会役員が最後の司会を務めます。
1週間後に行われる生徒総会をもって、いよ
いよ引退となる3年生たちの後輩を見つめる
眼差しに温かさを感じます。
もちろん新役員、新委員長もやる気満々です。
窓から差し込む光が、新しい時代の夜明けを
演出してくれているようです。
校長先生からは、任命式を受けてのお話です。
長のついた人たちだけが一生懸命頑張っても、
小中野中はよくならない。そうでない人たちも
自分のやるべきことをしっかりやることが大事。
それが、小中野中生としての責任だよ。と。
さらに、自治の力をつけてほしい。大人の手を
借りなくても、自分たちで自分たちのことを
しっかりやれる力を。大人の目の届きにくい所
でこそ、やるべきことをきちんとやれる集団に
なってほしい。そんなお話でした。
最後に、本の紹介をしてくださいました。
11月3日を挟んだ10月27日から11月9日
までの2週間は、全国読書週間です。
ぜひ、大きな行事も一通りやり終えた今、来春の
ステップアップとなるし進級・進学に向けて、
頭や心を耕し、頭と心に栄養をたくわえる大切な
期間にしたいものだと切に願います。
校長先生は、1冊だけ紹介してくださいましたが、
手元には何冊か持っているようだったので、ちょ
っと、借りてみたので紹介します。
生徒のみなさん。
ぜひ、本を手に取ってみてください。
図書室には、さまざまな本が置いてあります。
保護者の皆様も、お子様が借りて持ち帰った本を
手に取って、ぜひご覧ください。
本日も図書ボランティアの方々がいらっしゃって
ハロウィーンモードから、哀愁漂う晩秋モードへ
と飾りつけを変えてくださっています。
感謝感謝です。