薬物乱用防止教室【2023冬】

 12月21日(木)5時間目  晴れ

 冬休みを目前に薬物乱用防止教室が開催されました。
 冬休みを目前に控えた今週は、冷え込みの厳しい日が
 連日続きます。昼の外気温は摂氏0℃。チルドです。
 校内の廊下は8℃。会場の体育館はというと、
 ジェットヒーターの力を借りて14℃まで上がり、
 何とか凍えることなく、講演会を開催できました。

 本日講演をしてくださるのは、
 学校薬剤師で市の薬剤師協会会長の小池智彦さんです。

『今、青森県では、医師も薬剤師も不足しています。
 ぜひ、薬剤師という仕事も将来なりたい仕事の、
 候補の中のひとつに、入れてみてください。』
 そんな切り口から、始まった講演会でした。
 医療現場と患者、その家族、救える命を救いたい。
 そんな思いが、さりげなくにじみ出た瞬間でした。

 まず、
 薬剤師という仕事に関してお話してくださいました。
 薬を調合したり、管理したりするだけではなくて、
 例えば、学校に関わる部分では、
 プールや校舎の水質検査、教室の空気をはじめとして
 ダニアレルゲン検査など、様々な形で学校に関わり、
 学校を支えてくださっています。

 その他にも、
 ・役に立つ薬の話
 ・役に立たない薬の話
 ・正しい薬の飲み方、知識
 ・誘われた時の断り方   などなど
 時にクイズを交えながら、大切なことを優しく丁寧に
 教えてくださいました。

 生徒からの感想にも、
・薬には人間がもっている自然治癒力を高める効果があり
 ケガや病気を早く治してくれる働きがあるとわかった。
・薬物に誘われた時には、断る勇気をもちたいと思った。
・薬は、決められた量と決められた時間を守ろうと思った。
・家族全員で薬に関するルールを守っていこうと思います。
・自分の近くにある近くにある危険に気付き、しっかりと
 物事の判断をつけ自分の命を守っていきたい。
 など、先生の思いが届いていることが伝わります。


 日大アメフト部員の大麻・覚せい剤の所持と使用の問題、
 オーバードーズ、大麻グミ……、決して遠い存在ではない
 人たちが、薬物に関わるさまざまなニュースが、世の中に
 あふれています。「簡単にやせられる」とネットで話題に
 なった「やせ薬」といわれる薬も、ダイエット目的という
 間違った使われ方が広がり、薬が不足してしまった結果、
 本当に必要な人に届かない状況にもなっています。
 まさしく、命にかかわる問題です。
 タイムリーな時期に、大切なお話を聞くことができました。

 小池先生、師走のお忙しい中
 貴重なお話をいただき、本当にありがとうございました。


2023/12/21 21:10 | この記事のURL