JS授業見学&体験会【2022】
昨日から降り始めた雨が朝方には本降りになり、
午後に予定されていた小学6年生の中学訪問に
向けて、天候が心配されたましたが、昼頃には
見事に上がり、青空まで顔をのぞかせています。
来年度入学してくる予定の子供たちは、どうやら
もっているようですね。楽しみです。
予定より少し早めに到着した小学生たちは、
体育館で休憩を挟んで、まずは、中学校で取り
組んでいる『コナノート』を見学?します。
現役中学生たちの家庭学習の様子に、なんとなく
触れることができたでしょうか…。
続いて、第1部の授業参観へと向かいます。
10人ぐらいのグループに分かれて、1年生から
3年生までの授業の様子を、見て回ります。
そして、いよいよ本日のメインイベントである
本校アミノ酸系若手保健体育科教員2名による、
体育の授業体験が行われました。
その時の様子です。
準備体操⇒体幹トレーニングと進みます。
小学生たちは、とても楽しそうです。
反応のいい、とっても素直な子供たちです。
締めくくりは『ラディアン体操?』に挑戦です。
我々の世代からすると、
「葉っぱ隊」と見まごうばかりの動きです。
音楽に合わせて、葉っぱ隊の面々がシンプルな
動きを繰り返します。動きはシンプルですが、
股関節周りと体幹の強さが要求される動きです。
徐々に音楽のピッチが上がります。
かなりハードです。
ステージ上のアミノ酸系体育教師2名の姿が、
まるでビリー隊長のようです。
5分程度だったでしょうか。
終えた瞬間、みんな体育館に倒れ込みました。
授業参観&体験を済ませた子供たちが、
元気よく爽やかにあいさつを済ませて、
帰途につきます。
雨上がりの東の空には虹の足が残っていました。
小学校の先生方、たいへんお疲れさまでした。
6年生の皆さん、入学の時を心待ちにしています。
いのちを育む教育講演会【2022】
11月21日(月)晴れ
秋晴れというには青空がほんの少し重く感じられて、
寒天というには、まだ秋の気配を残しているようで、
秋霜と初冬のちょうど境目の季節のようです。
実のなる木の葉は、ものの見事に散ってしまって、
赤々と色づく実だけが、枝にしがみついています。
さて、
きょうは、「いのちを育む教育講演会」が行われました。
講師:片桐清一 氏(三戸中央病院産婦人科医)
演題:『思春期のこころとからだ』
50分足らずの時間ではありましたが、ユーモアも
交えながら、性をとりまく様々な問題点や危険性に
ついて、丁寧に話してくださいました。
初めは、「思春期のこころ」について、
そして、「思春期に訪れる体の変化」について、
さらに、もっと踏み込んだ問題について…。
やはり、中学生の頃に「性」に関する大切な内容と
真摯に向き合い、真剣に考える必要性を感じました。
「辛い思いをさせたくない!」
それが、片桐先生の熱い思いであり願いなのでしょう。
50年にわたる長い産婦人科医としての経験から発せ
られる、出会いと体験の数々の話の中から、望まない
かたちで妊娠することで、きっと、傷ついていった人
たちを、星の数ほど見てきたのだろうと思います。
性の問題は確かに相手を大切に思う気持ちの問題です。
恋愛と切り離して考えることはできません。しかし、
性の問題は、恋愛の問題以上に命の問題であることを、
我々は決して忘れてはいけませんね。
大人になってから、本当に大好きな人と! です。
軽はずみな行動は、絶対にいけませんね!
生徒を代表して保健委員長のMさんがお礼を述べました。
そして、全員で元気な挨拶をして講演会を終えました。
夕焼け空が、きれいです。
陽が沈むのが、本当に早くなりました。
第2回生徒総会【2022】
朝晩、かなり冷え込むようになりました。
時折、穏やかな日差しが差し込んできます。
さて、きょうは第2回目の生徒総会が行われました。
2回目は前期活動反省と後期活動計画が一度に
話し合われますから、少し時間がかかります。
議長が選出され、議事進行が始まります。
【1号議案】
生徒会本部の前期活動反省及び後期活動計画
【2号議案】
各常任委員会の前期活動反省・後期活動計画
8つある常任委員会の委員長が前期の反省と
後期の活動計画を発表しました。
3学プロの活動目標は前期を踏襲し、
「EVOLUTION~進化~」
2学プロは活動目標を心機一転、決意を示す
「一歩~みんなで挑み進化する学年~」
1学プロは目標を具体的堅実路線で攻め、
「あたり前のことをあたりまえにやり、
生活態度をよりよくしよう。」
3年生の12月の活動計画にある、「お疲レク」
というとても目を引くキャッチ―なネーミングの
取り組みに、注目が集まりました。
「お疲れ様」+「レクリエーション」=「お疲レク」
おやじギャグ的な発想の美しいネーミングには、
個人的にも大きな拍手を送らずにはいられません。
図書委員会の前期報告の中に「昨年より来館者数が
増えた」という発表がありました。これは素晴しい
ことです。確かで具体的な活動の実績です。
さて、各委員会への質問の様子です。
図書委員会へ質問や意見・要望が多いのは例年どおり
ではありますが、今年は保健委員会への質問も多い
のが印象的でした。
3年生の発言は、単に質問で終わることなく、
提案や要望、励ましの言葉が添えられていました。
この辺は、さすがですね。感心しました。
【3号議案】
・全校あいさつ運動について
・いじめ根絶について
・思いやり提言について
・万引きしま宣言について
時間短縮と感染予防のために、宣言等の唱和は
今年も自粛です。以上で議事は終了しました。
議長団が解任され、議事録が読み上げられます。
ここまでが第1部でした。続いて…
第2部へと続きます。全校での話し合いです。
『自分たちの生活を自分たちの力で改善していく』
今年度もまた、そんな生徒会を目指しての取組です。
今年は、テーマは「学校生活をよりよくするために」
ということになるのだと思います。広いテーマです。
各学級をいくつかのグループに分け、グループ毎に
課題を出しあい、解決策を考えます。
グループを作ったら、早速話し合いです。
テーマに関する学校生活の中で見られる課題と、
課題克服のための取組について10分間ほどの
話し合いの時間がもたれました。
5~6人の班員が車座になり意見を交わします。
班長役の人が、クロムブックに打ち込んでいきます。
あっという間に10分が過ぎていきます。
発表です。
23班ある班の話合いの内容を、生徒会役員が、
一気に読み上げて確認していきます。
ここまでが、第1弾の話合いです。
ここで、出された課題と解決策をもとにして、
第2弾の話合いへと進みます
第2弾は、各委員会及び各学級に分かれて
第1弾で出された、自分たちに関わる内容に
ついて問題点や解決策を吟味します。
最後は、話し合ったことについて、各委員長から
話し合いの結果を発表します。
きょうの話し合いの結果は、生徒会本部が集計し、
生徒会だよりなどを通して、後日全校生徒に伝える
とのこと。楽しみですね。
2時間にわたる話合い活動も終わり、全員で
ビシッと美しい挨拶で締めくくりました。
敷地内の哲学の庭園の柿の木の葉はすっかり落ち
橙色の実が枝にまばらにしがみついています。
日に日に、冬が近づいているのを感じます。
降霜の季節です。
全校朝会(11月)&任命式
秋晴れの空に、葉を赤く染めたナナカマド。
水色の空に薄く浮かぶ白い雲、そして赤や橙々、
朱色に千々に焼けた枝にしがみつく木々の葉…。
今日から霜月です。秋の深まりとともに、冬の
足音までが近づいてきています。
まずは任命式です。
新生徒会役員と学級役員、各常任委員会委員長
に任命証が校長先生から手渡されます。
3年生の生徒会役員が最後の司会を務めます。
1週間後に行われる生徒総会をもって、いよ
いよ引退となる3年生たちの後輩を見つめる
眼差しに温かさを感じます。
もちろん新役員、新委員長もやる気満々です。
窓から差し込む光が、新しい時代の夜明けを
演出してくれているようです。
校長先生からは、任命式を受けてのお話です。
長のついた人たちだけが一生懸命頑張っても、
小中野中はよくならない。そうでない人たちも
自分のやるべきことをしっかりやることが大事。
それが、小中野中生としての責任だよ。と。
さらに、自治の力をつけてほしい。大人の手を
借りなくても、自分たちで自分たちのことを
しっかりやれる力を。大人の目の届きにくい所
でこそ、やるべきことをきちんとやれる集団に
なってほしい。そんなお話でした。
最後に、本の紹介をしてくださいました。
11月3日を挟んだ10月27日から11月9日
までの2週間は、全国読書週間です。
ぜひ、大きな行事も一通りやり終えた今、来春の
ステップアップとなるし進級・進学に向けて、
頭や心を耕し、頭と心に栄養をたくわえる大切な
期間にしたいものだと切に願います。
校長先生は、1冊だけ紹介してくださいましたが、
手元には何冊か持っているようだったので、ちょ
っと、借りてみたので紹介します。
生徒のみなさん。
ぜひ、本を手に取ってみてください。
図書室には、さまざまな本が置いてあります。
保護者の皆様も、お子様が借りて持ち帰った本を
手に取って、ぜひご覧ください。
本日も図書ボランティアの方々がいらっしゃって
ハロウィーンモードから、哀愁漂う晩秋モードへ
と飾りつけを変えてくださっています。
感謝感謝です。
未来への架け橋講座①(ウェブデザイナー)
神無月最後のこの日、今年度1回目の未来への
架け橋講座が行われました。
今回講師を務めてくださるのは、
ハコレコドットコム株式会社で
フロントエンドエンジニアをされている
本校卒業生の佐々木遥さんです。
しかも、今日がハロウィーンであることから、
なんと、コスプレまでしてくださっています。
未来への架け橋講座の仕掛け人である本校の
地域密着型教育コーディネーターのNさんの
講師の簡単な紹介から始まりました。
そして、まずは自己紹介です。
現在の自分のことについて、
趣味のこと、好きなことのお話です。
そして、本題に入ります。
インターネットのこと。WEBサイトのこと。
フロントエンドエンジニアとは何か。
バックエンドエンジニアとの違い。
さらに、フルリモートの実態について…。
上のスライドが、家の居間で働いている時の
フルリモートでの仕事の様子です。
フルリモートでの仕事については、その
メリット・デメリット、向き・不向きについて
いろいろ詳しく話してくださいました。
そして、上のスライドがフルリモートでの
仕事に欠かせない、タスク管理をするため
のスケジュールです。1か月以上先までの
予定がびっしり書かれています。
大学を卒業して、まだ3年ほどとは思えない
ほど、しっかりしています。驚きです。
画面に次々に映し出される、今回の講演を引き
受けて作ってくださった、資料や内容の多さに
さらに驚かされます。話しぶりからも、妥協を
許さない誠実さも伝わってきました。
・今の仕事を志したいきさつ
・仕事の陰にあるよ喜びや苦労
・中学生のうちに身に付けておいてほしいこと
などが、きちんと整理されていて、生徒たちに
とっても、とても分かりやすく工夫されています。
さらに、最後には「ハイライト」として、
今日の講演の振り返りまでしてくださいました。
最後に、恒例の質問タイムが実施されました。
・仕事の時間はどうなっているのですか?
・お客さんはどんなところなのですか?
・1度作ったサイトのアフターサービスは?
・この仕事はずっと続けられるのですか?
・フロントエンドエンジニアになるためには、
どんな高校に行けばいいんですか。
コーディネーター、先生方、生徒からそれぞれ
質問が出されたところで、時間になりました。
新しいことや本質をついたことがやりたい。
デザインしたり提案したりするのが好き。
型にとらわれたり、ありきたりな人生ではなく、
真正面から自分の人生と向き合って生きる姿が、
強く印象に残りました。
最後に、生徒を代表して新生徒会長のHさんが
感謝の言葉を述べました。コナ中生徒会役員の
後輩から先輩への感謝の言葉でもあります。。
生徒たちからは
・インターネットでサイトを作ることに、興味が
あったので、聞けて良かったです。
・フロントエンドエンジニアという仕事が挑戦的
で革新的なしご仕事であり、詳しい仕事内容が
聞けて良かったです。
・インターネットの基本的知識やリモートワーク
の良さや難しさを聞いて、勉強になりました。
・コミュニケーションが直接の会話じゃないから
こそ、言葉に気を付けないといけないし気遣い
が必要だと感じました。
・これからの時代に対応していくためにも、自分
の型を見極め、自分に向いた仕事を目ざして、
勉強していきたいです。
などなど、たくさんの感想が寄せられました。
佐々木さんには、感謝の思いでいっぱいです。
お忙しい中、本当にありがとうございました。
文化祭2022【ステージ発表②】
演目③:『吹奏楽部ステージ』です。
今年の吹奏楽部の3年生は、たった二人。
その二人にとって、今日が現役生活最後の舞台と
なります。その先には「引退」が待っています。
部員数の減少、生徒会執行部の活動との両立。
数々の苦難を乗り越えて、とうとうこの日を迎え
ました。目一杯楽しんでほしいと願います。
1曲目は、アンサンブル「騎馬の肖像」
2曲目が、アンサンブル「四季の森」
3曲目からは、いよいよバンド演奏が始まります。
曲は「学園天国」。一気に会場に火が付きます。
4曲目は「瞳をとじて」。英語のT先生が大好きな
平井堅さんの名曲を、T先生がALTのJさんと
熱唱しました。
5曲目は「男はつらいよ」。M先生の熱演です。
そして、今年もやってまいりました。
6曲目に「笑点のテーマ」の登場でございます。
先生方が今年も大喜利に挑戦しました。
お題は「こなちゆう」であいうえお作文。
もう一つが「ひいろお」であいうえお作文です。
先生方も、みんな役者ですね。面白かった…。
でも、生徒の反応が温かいというのが一番です。
何より、吹奏楽の演奏がよかったからですね。
7曲目が「上を向いて歩こう」
言わずと知れた坂本九さんの名曲です。
8曲目が「サザエさんアラカルト」。
この日一番の盛り上がりだったかもしれません。
サザエさんファミリーが登場しました。先生方の
なりきり具合、振り切り方、ふり幅、お見事!
9曲目がラストの曲で「新宝島」。
ブラスバンドの定番ともいえる名曲です。
振り付けも、最高にかっこよかった!!!
そして、アンコール。
選んだ曲は「CRT BABY」
演出がよかったですね。司会、ソロパート…。
みんなが目立つようにしっかり練られています。
何より、10人しかいないということが
信じられない演奏のクオリティーでした。
充実の1時間をありがとうございます。
前日祭を見ても感じたのですが、
フロアで鑑賞する側の生徒も素敵でした。
一生懸命に盛り上げようとしてくれます。
自分が目立とうとするのではなく、
ステージにいる仲間たちのために、
文化祭を企画・運営してくれている生徒会の
仲間たちのために、サクラと見まごうばかりの
前のめり感が素敵でした。優しさと思いやり、
あたたかさ、心のつながりを感じます。
そして、舞台は午後へと続きます。
演目④ 演劇 『 ベ ン チ 』
3年生の渾身の演劇のステージの幕が開きました。
我々オジサン世代にとって、『ベンチ』ときたら、
頭に流れるのは『青いベンチ』ぐらいでしょうか。
本当は『白いブランコ』と言いたい所ですが…。
でも今回の劇のベンチの色は「シルバー」です。
まあ、色はどうでもいいですね。
単純劇の王道を行くシンプルな設定です。大道具
は、まさにベンチぐらい。あとは大きな背景1枚。
だから場面も1つ。セットチェンジ無し。衣装も
制服をそのまま着れる登場人物が4人いるので、
作業服やスーツ。ほかに小道具少々。
セリフ回しと、演技、そしてストーリ構成だけで
登場人物の心理、心の変化を描いていく、挑戦的
な作品であり、取り組みです。
ずっと昔から公園のベンチにたたずむ銅像。その
銅像に話しかけると運が向くとか…。
この公園を訪れる人々は、この銅像に悩みを打ち
明けると、気持ちが楽になったり…。
ある学校の生徒たちも、合唱コンクールに向けて
悩みを抱え、すれ違いを続けているうちに、限界
を迎え、ついにぶつかります。
銅像の声が聞こえる人と、聞こえない人。
そもそも、銅像の正体は?
女子生徒たちは、どうなっていくのか。
そして、銅像は最後にどうなってしまうのか。
終盤に向けて、一気に好奇心が高まります。
人と人が分かり合えない時って、
どうしても自分のことをわかってほしいという
抑えられない気持ちが勝ってしまう人間の性。
けれども、伝える努力も、分かってあげる努力も
どちらも、逃げてはいけないのだと教えられます。
きっと、女子中学生の初々しいぶつかり合いが
銅像さんの心を動かしたということ
なのでことなのでしょうね。
最後のシーンにじ~んとさせられました。
本当に素晴らしかった…。
閉祭セレモニー
文化祭メイキングムービーが流れます。
文化祭週間の歩みを振り返りながら、
あらためて、この文化祭は全員の力で作り上げて
来たのだという思いを強くします。
自分の知らないところで頑張っている仲間がいた。
その思いが、チーム小中野をより強い集団へと、
成長させてくれます。一人一人の心の根っこを、
耕してくれます。肥料や空気や水、光となって。
同時に、テーマソングが流れました。
スクリーンには、スライドと共に歌詞が映し出され、
全校生徒が一つになって、「SHISHAMO」の
『明日も』の熱唱です。
でも、全校で歌うのは「今日だけ」です。
さすがに、「明日も」という訳にはいきません。
コロナ禍ですから…。最初で最後の大合唱です。
昼過ぎから、徐々に怪しさを増してきた雲が、
演劇を終えたあたりから、雨脚を強くさせます。
体育館の屋根にあたる雨音、屋根から滝のように
落ちて犬走りをたたく雨粒。涙雨ですね。
最後に、新生徒会役員から旧メンバーへ感謝が、
そして、旧生徒会役員から新メンバーへ引継が、
ステージ上でなされました。
魂のバトンが受け継がれる瞬間です。
3年生から2年生に「星」が手渡されます。
「希望」と「伝統」の「思い」が凝縮された星を
テーマ看板に、2年生の新生徒会役員が貼り付け
ます。「緑」と「青」の星です。
閉祭式も終わったあと、昼の鑑賞時間を短縮して
午後のスタート時間を合わせたこともあり、
もう一度、展示鑑賞の時間を設けました。
ステージ発表をすべて終え、後はもう、片づける
だけとなった展示教室を、子供たちは、なごりを
惜しむように見て回っていました。印象的でした。
このタイミングでの展示鑑賞もありかなと、
いいもんだなと、ふと頭をかすめます。
片付けも終わり、帰りの会をやっているころ、
先ほどまで、強く降っていた雨もすっかりやんで
青空までのぞいています。秋空は低く感じます。
文化祭という学校生活の中では「非日常」の活動は、
子供たちの様々な力を花開かせる大きなチャンスです。
「挑戦」の場であり「確認」の場でもあるからです。
「日常」では試せないことでも、「非日常」の中でなら
試すことができる。しかし、挑戦を裏付けるのは、まさに
ありふれた「日常」の中で積み上げてきた「今の自分」
にほかなりません。そして、「挑戦」が生み出した力が、
これからの「日常」の積み重ねの中で本物になっていく。
学校が成長できる場所であり続ける理由です。
学校って素敵なところだと心から思います。
『Happiness』
今年の文化祭テーマです。「幸福・幸運・喜び」
みんなでつかみ取る喜び、みんなで勝ち取る幸せ
展示もステージも、作る側と見る側が呼応し合う
ように、共鳴し合うような一体感が素敵でした。
紛れもなく、生徒一人一人が「HERO」に
なれた文化祭だった。心から、そう思います。
本当に、お疲れさまでした。
文化祭2022【ステージ発表①】
昨年度は2日間に分けての分散開催でしたが、
今年は1日日程に戻しての開催です。今年は、
保護者の方のみという入場制限で行いました。
今年も、地域の方々に広くお見せすることが
できなかったことは残念ですが、
少しずつ、戻ってきているという実感が、
勇気と希望を与えてくれます。
朝早くから、おやじの会の方々が、
焼き鳥とやきそばの調理をはじめています。
去年まで2年間中止していた取り組みですが、
今年度無事復活しました。うれしい光景です。
開祭セレモニーから始まります。
オープニングムービーが流れ始めました。
スターウォーズの壮大なオープニングです。
よ~く見ると、「STAR」の所が
「KONAKANO」になってます。
さて、物語が始まります。
文化祭に向けてのダンス練習に励む生徒と先生。
そこで、熱心に練習に取り組むあまりプロテイン
をもってきて飲んでもいいのではないか、という
議論になり、意気投合する生徒と教師。ところが、
思わぬところから、意見の食い違いが生まれ、
衝突することに…。発端は『プロテインの味』。
「チョコレート味」を主張する生徒に対し
「ストロベリー味」以外認めようとしない教師。
その結果、生徒会VS先生方の壮絶な戦いへと
発展していくというストーリーです。
先生たちとの幾多の戦いに勝ち続ける生徒会。
最後に、ラスボス的な二人に戦いを挑むSとY。
ラスボスを倒した二人が向かった先は…。
というところで、ムービー終了。
体育館ステージのスクリーンが回収されると、
そこには、なんとラスボスたちに洗脳され、
筋トレマシーンと化した生徒会長のOとT。
2人は、ひたすら腕立て伏せを繰り返します。
二人を元通りの姿に戻すため、SとYの二人が
体育館へ駆けつけ…。最後には二人を救い、
「ともに文化祭を成功させよう!」という
着地点へと、、半ば強引に持っていきました。
発端となった「味問題」が解決されないまま、
最後は筋トレ・プロテインだけに『力技』です。
無事に不時着を遂げた3年生の役員から、
テーマ看板に込めた思い、願いが語られ、
全校の気持ちがいい感じに高まったところで、
いよいよ、文化祭の始まりが宣言されました。
演目①:『朳・虎舞』です。
今年は先に演じられるのが「えんぶり」です。
国から重要無形民俗文化財に指定されている
芸能史的価値の高い八戸独自の郷土芸能です。
生徒の役割は様々です。
『親方』『太夫』『えびす舞』『松の舞』
『大黒舞』『歌』『笛』『太鼓』
そして『手平鉦』に分かれて演じます。
『太夫』たちによる「摺り始め」「中の摺り」
途中に祝舞として『松の舞』『えびす舞』
さらに『大黒舞』などの祝舞が披露されます。
続いて演じるのは虎舞です。
全国的には『獅子舞』が一般的ですが、
三陸沿岸の一部では伝統的に虎舞が主流です。
生徒の役割は様々です。
『親方』『虎(前足)』『虎(後足)』
『ひょっとこ』『ささら』『笛』『太鼓』
そして『手平鉦』に分かれて演じます。
それぞれが、自分の役割をきっちり果たし、
見事に虎舞を演じ切りました。伝統芸能を、
立派に継承する姿に、感動を覚えます。
「虎舞」も「えんぶり」も2年生から1年生へと
伝統が受け継がれるように、教えられていきます。
これが見事でした。素晴らしい取り組みです。
本番までの道のりこそが、大きな財産です。
指導に来てくださった、、朳組・虎舞組の方々に
感謝感謝です。
演目②:『弁論&自由研究発表』です。
トップバッターは「お話弁論」です。2年生の
U君が「理想の街づくり」について話しました。
続いて、英語弁論暗誦の部になります。3年生
のSさんが「小鳥と山が繰り広げる話」を。
さらに、英語弁論創作の部の発表を、3年生の
Kさんが「名前の由来」について、当前ですが
美しい英語の発音に、身振り手振りをつけて
それぞれ熱弁してくれました。
最後に、理科自由研究です。2年生のM君と、
N君の共同研究です。テーマは「超音波食洗器
は手洗いに勝てるのか?」という、生活に根差
した、とても身近なてテーマでした。
この後、休憩をはさんで午前の部を締めくくる
文化祭の花形「吹奏楽ステージ」へと続きます。
文化祭 2022【展示発表】
となります。 こちらも、コロナ感染対策の取組として、
文化祭週間に入ってから、テーマ展的に作ることは避け、
4月から今に至るまでの間、各教科で作ってきた作品や、
各行事などのまとめや思い出などが中心となっています。
それでも十分と思わせるほどの、上々の出来栄えでした。
【1学年展】
書道や美術、技術家庭科で作った作品のほかに、
春の遠足で歩いた蕪島から種差までを忠実に?
再現してのテーマ展はお見事です。蕪島のジオ
ラマなど必見でした。
【2学年展】
2学年も書道や美術、技術家庭科で作った作品と
盛岡についてに調べ、まとめた個人新聞や自分史
などが掲示されています。廊下に釣り下げられた
モザイクアートは、もはや恒例ですね。
【3学年展】
3学年展も書道や美術、技術家庭科の作品などが、
ずらりと展示されています。修学旅行展の中には
個人で作ったリーフレットがあります。これが、
なかなかの出来です。短歌やリアクションコンテ
ストなども必見です。
【生徒会展】
今年は星野くんスペシャル展示です。
今年もしっかり記念撮影できるようになってます。
インスタ映えする最高の「萌えスポット」です。
【報道部展】
日常から学校生活のあらゆる場面で活躍する報道部。
その部員たちが調べた小中野中学校歴史が展示され
ています。調査内容が「マニアック」で面白い。
他にも、インスタ映えスポットも用意されています。
【本校資料展】
学校新聞「残響」や広報誌「ともしび」などの
秘蔵のバックナンバーやら、歴史を感じさせる
著名な絵や詩などの額縁の数々。部活動の記録。
虎舞や烏帽子のレプリカなどなど…。
『なんでも鑑定団』好きの人、必見です。
【休憩所(図書室&被服室)】
ハロウィーンモードに模様替えした癒しの空間です。
図書ボランティアの方々の装飾なのですが、
いつも、模様替えの回転、スピードの速さと、
完成度、クリエイティブな発想に驚かされます。
普段、生徒たちはこんな図書室を利用してます。
【校内~入口・廊下~】
目立たないところに、さりげなく気配りされた
「飾りつけ」「表示看板」「生け花」等です。
文化祭のために準備された、すべての展示物も、
文化祭が終われば、まるで何もなかったように、
きれいに片づけられます。
しかし、これらは捨てられたのではありません。
一人一人の生徒の心の中に、宝箱の中に奇麗に
しまわれたに違いありません。もしかしたら、
再び開くことのない箱なのかもしれません…。
それでも、そんな大切な箱を一つずつ心の中に
しまい込みながら、人は成長していくのだと、
子供たちの頑張りを見るにつけて、その思いを
強くします。
ご来場くださった保護者の皆様。
たいへんありがとうございました。
文化祭前日祭 2022
本日(22日)は、前日祭が行われました。
本祭は会場を訪れる地域の方々や保護者の皆様、そして
卒業していった先輩方など、来場者を楽しませることに
全力で真剣に取り組むため、この日ばかりは無礼講にて
生徒同士で盛り上がり、気持ちを一つにし明日に臨もう
という、決起集会のような位置づけで行われます。
さて、今年はこんな様子で行われました。
まず、一つ目の企画はコナ中ダンスコンクール?です。
2・3年生が学級全員でダンスに取り組んで完成させた
集団パフォーマンスです。
まずは、2年1組からです。
男子がかっこよく。女子がかわいく。ということです。
男子は、かっこよさというよりも楽しそうに踊る姿が、
とても印象的です。女子はかわいかったですね。
それだけではなく、フォーメーションや位置関係が、
きちんとしていてレベルが高いと感じました。
続いて、2年2組です。
女子と男子のバランスと演出が面白かったですね。
女子の方がダンスが得意そうなのですが、逆に、
引き立て役に回り、男子は細かな動きというより、
突如として見せるダイナミックな動き、なにより
踏み鳴らしパーカッションをうまく使ってました。
最後に登場したのが3年1組。
3年生も、女子のダンスのレベルは高いですね。
キレッキレだったり、キュートだったり、
時に大人っぽさまで表現しちゃいます。
しかし、男子の見せ場を上手に作り、さらには、
男子のキャラクターを存分に生かしています。
「パーフェクトヒューマン」選曲も面白い。
みんな上手でした。
ちょっと、年寄じみた言い方になりますが、
今の若い人たちは、本当に踊りがうまい…。
学級全員で踊るっていいですね。
みんなで考え、ああだこうだといいながら、
一緒に練習した日々こそが、かけがえのない財産です。
1年生は、今年は研修期間です。来年が楽しみです。
さて、前日祭の企画が次へ進みます。
第2企画は「有志たちによるステージ」です。
今年、オーディションを勝ち上がったのは8組です。
それでは、ご覧ください。
まずは、1組目。チーム名は
「ニキ男と愉快な仲間たち」です。
2年生男子5人組ダンスユニットです。ニキ男の正体
が気になるところですが、実行委員が出演順を考える
にあたって、トップにもってきた理由が分かります。
時折見せる、二人のセクシーな決めポーズが笑えます。
続いて登場したのは、「Eclipse(エクリプス)」
3年生女子4人のグループです。
本格的なダンスと、動き・演出の完成度の高さに
驚きました。脱帽です。キレッキレでしたね。
息もあっています。フォーメーションも抜群。
これなら、いつまででも見ていられます。
3番目に登場したのが、「ババアシスターズ」
1年女子の2人組ユニットです。
これが、まさに衝撃のパフォーマンスでした。
二人がおばあさん姉妹をひたすら演じるのですが、
そのなりきり具合とひょうひょうとした演技が、
圧巻でした。コントでも漫才でもなく、「寸劇」
というジャンルをあえて選んでの果敢な挑戦に、
吉本の社長も腰を抜かすだろう出来栄えでした。
今から、来年が楽しみな逸材です。
そして、4番目は再びダンスです。
1年生の3人組ダンスユニット、その名も
「バナナカルパスアイスクリーム」
それぞれが好きな食べ物なのだとか。
個人的に、カルパスに「いいね!」1票です。
このトリオのダンスがまた、
えげつないぐらいきキレッキレでした。
動きが半端なかったですね。躍動感がすごい。
ジャージの着こなしで、パフュームチックに
微妙にコスチュームに変化をつけるところも
細かい演出です。
続いて登場したのが、またまたダンスユニット。
「いとおかし」3年生女子4人組です。
夏の制服で揃えての登場です。
ジャージが続いていたので、新鮮です。
ピンクレディーの「UFO」からのスタートで、
大人の心もわしづかみにします。
先ほどとは全く違う雰囲気のダンスパフォーマンスに
実行委員の総合演出のうまさも感じさせられます。
6組目になって、とうとうやってまいりました。
「漫才?コント?」コンビの登場です。
「アルティメット一心」気になるネーミングです。
紹介文では、「普段はまじめな二人が……。」
という意味ありげなアナウンスだったのですが、
なるほど。独特なテンポ、独特な世界観。
静と動の不思議な切り替え。笑えました。
7組目です。
2年生の5人組ダンスユニット「Once」が
ステージに上がります。
しかし、立ったり座ったり、立ち位置を前後で
交錯させたり、センターが何度も入れ替わったり、
ダンスも見せ場の作り方もとても上手でした。
しかし、みんな本当にダンスが上手なことに、
年々驚かされます。
そして、8組目。トリを飾るのは
3年生のお笑いコンビ「じーてーあーるず」です。
「GTR」と名前にあるだけで、知ってる人なら
誰でもピンときますね。
二人のネタは「合格発表」。
3年生の二人にとっては、笑えないネタで
笑いに挑むことになりました。がんばッ♡
大学の合格発表を二人で見に行ったけれど、
合否の明暗が分かれてしまう。しかも、
結果は予想と正反対。ナンセンスな二人の
かけ合いと、時に体を張ったO君の動きが
笑いを誘いました。未完成だったというの
がまた、二人らしくて笑えます。
今年も、笑いと感激でお腹いっぱいです。
最後に、文化祭に向けて取り組んできた
「KPP」の結果発表と表彰がありました。
結果は3クラス同点優勝だったのですが、
副賞もあるということで、その中から最優秀
の学級を「満点項目」の多かったクラスに
するということになり、執行部による審査の
結果、1年1組が勝ち取りました。
副賞は「昼休み体育館優先使用券(1週間)」
です。1年生は大喜びでした。
さあ、明日からいよいよ文化祭本祭が始まります。
今日の盛り上がりを勢いに変えて頑張りましょう。
合唱発表会
秋晴れの素敵な1日の終わりに、素敵な響きの中で
感動的な時間を過ごすことができました。
素晴らしい合唱発表会だったと思います。
コンクールではありませんでした。
ですから、賞を争うものではありません。
学年が歌声で心を一つにつなげる。
ただ、その目標に向かって突き進んだ発表会でした。
【1学年の部】 1曲目『夢の世界を』
「さあ出かけよう 思い出のあふれる
道をかけぬけ さあ語り合おう…」
2曲目『新しい世界へ』
「みんなで行こうよ 目指すは…
みんなで作るんだ 新しい…」
【2学年の部】
1曲目『生命がはばたくとき』
「夢見ることは生きる力 未来の日々を
信じること 夢見るために生まれてきた
愛するために 生まれてきた…」
2曲目『With You Smile』
「この広い世界の中でめぐり合えた
ふり返ると 微笑みながら…」
【3学年の部】
1曲目『そよぐ風の中で』
「変わらない時を届けたい
移り行く季節 大切な気持ち…」
2曲目『春風の中で』
「まぶしい光に染まる 朝の空
新しい旅が 今始まる
今あなたに伝えたい… 」
一つ一つの歌詞が、メロディーに乗って
心の中に静かに染み込んできます。
歌には、人の心に訴えかける力がある
毎年、合唱コンクールで、立志式や卒業式で
子どもたちの本気の歌を聞くにつれ、
その思いは年々強くなります。
最後に校長先生からのお話です。
第一声…、感極まっていました。
グッとこらえて話し続けます。
指揮者、パートリーダー、そして伴奏者、
さらに保護者の皆様へ。感謝感謝の時間です。
拍手が続きます。温かな時間でした。
今年一番の「いいね!」だったかもしれません。
素敵な思い出がまた一つ増えました。
来週、また大きな山が待ち構えています。
でも、きっと大丈夫。
今日は、そう確信させてくれる歌声でした。
昨年度は、全校揃って行うことができませんでした。
3年生だけが文化祭のエンディングの場面で合唱を
発表しました。1年生と2年生は、参観日の中で、
それぞれ、学年の保護者に向けて発表しました。
全校が揃って合唱発表会を行える今年の状況と、
1年前の置かれた状況とが、頭の中で重なって、
行事が少しずつ復活してきていることに、
グっとくるものがありました。
途切れかけた伝統を、守り抜いた生徒たちにも
最大限の「いいね!」をあげたいものです。
次の一歩を力強く踏み出そう。
お疲れさまでした。