文化祭2023【ステージ発表②】

 いよいよ文化祭の花形「吹奏楽部」の登場です。

 演目④:『吹奏楽部ステージ』です。

 今年の吹奏楽部の3年生は、6人。
 その6人にとって、今日が現役生活最後の舞台と
 なります。その先には「引退」が待っています。
 県大会出場。4年ぶりの野球応援演奏。公民館まつり
 野外コンサート…。3年分が凝縮された1年間を
 全力で駆け抜けて、とうとうこの日を迎えました。
 目一杯楽しんでほしいと願います。

 1曲目は、「名探偵コナンのメインテーマ」
 そして、次からは早くもゲストの登場です。
 まず、2曲目の「オトナブルー」には、
 女子高生役で、コナ中の誇る若手のホープたちが。
 続いて3曲目の「ドリフメドレー」には、
 職員がまさしく『全員集合』で臨みました。
 「昔少年少女だった合唱隊」「ひげダンス」
 ここでふたたび、マッドサイエンティストの登場。
 
 会場が温まったところで、
 ここからはじっくり聞いもらう時間となります。
 4曲目は「アイドル」
 5曲目は「SING SING SING」
 ジャズの定番ですね。
 6曲目が「SNSバズリメドレー」

 いよいよ、最後の曲となる7曲目です。曲は、
「115万キロのフィルム」。後ろのスクリーンに
 学期を始めたころの3年生の写真が映し出され、
 続いて子供たちが歩んできた道のりが
 アルバムのページをめくるように流れます。

 そして、アンコール…。
 SHISHAMOの「明日も」で締めくくられました。
 名残を惜しむような音色が印象的です。
 素敵なステージでした。

 フロアで鑑賞する側の生徒も素敵でした。
 一生懸命に盛り上げようとしてくれます。
 自分が目立とうとするのではなく、
 ステージにいる仲間たちのために、
 文化祭を企画・運営してくれている生徒会の
 仲間たちのために、サクラと見まごうばかりの
 前のめり感が素敵でした。優しさと思いやり、
 あたたかさ、心のつながりを感じます。
 
 そして、舞台は午後へと続きます。


 演目⑤  演劇 『 ミラボロリン 』

 3年生の渾身の演劇のステージの幕が開きました。
 さて、『ミラボロリン』とは一体何なのでしょう。
 『ミラーボール』が『ボロリン』と落ちるわけでは
 もちろんございません。


 どこにでもいる、平凡で、ちょっと勉強ギライの
 中学生「みつき」。勉強などしたくないみつきが
 迷い込んだ不思議な世界。果たして一体、ここは、
 どこなのか…。 個性豊かなキャラクターたちが
 織りなす、ちょっと不思議な物語…。
 
ここで起きた出来事は、果たして夢か現実か…。




 観劇を終えて、せつなさ、いやもやもやが残る
 作品でした。主人公の「みつき」は今、どんな
 思いでいるのだろうか。いや、この作品を見た
 自分自身が、今何を思っているのだろうか…。
 言葉にならないモヤモヤが、
 言葉にできないもどかしさが、
 余韻となって心の中に重く居座っています。
 地球はどんな未来へ向かっていくのか。
 科学の発展と技術の進歩。学ぶことの意味。
 人間としての生き方。人間の尊厳。
 答えのない問いと向き合いながら生きるのが
 人生なのだとあらためて考えさせられました。
 本当に素晴らしかった…。 


 閉祭セレモニー

 文化祭メイキングムービーが流れます。
 文化祭週間の歩みを振り返りながら、
 あらためて、この文化祭は全員の力で作り上げて
 来たのだという思いを強くします。
 自分の知らないところで頑張っている仲間がいた。
 その思いが、チーム小中野をより強い集団へと、
 成長させてくれます。一人一人の心の根っこを、
 耕してくれます。肥料や空気や水、光となって。


 そして、途中から、テーマソングが流れました。
 スクリーンには、スライドと共に歌詞が映し出され、
 全校生徒が一つになり、「世界に一つだけの花」を
   熱唱しました。

 最後に、新生徒会役員から旧メンバーへ感謝が、
 そして、旧生徒会役員から新メンバーへ引継が、
 ステージ上でなされます。
 魂のバトンが受け継がれる瞬間です。

 
 閉祭式が終わり、片づけるだけとなりました。
 子供たちが片づける姿は、なごりを惜しむようも、
 区切りをつけて、前に進もうとしているようにも、
 どちらにも見えます。あっという間に片付きました。
 時間をかけて作り上げてきた展示作品も、そして
 ステージで披露したすべての演目も、
 本番は一瞬ですが、準備の道のりは長い。
 目標が大きければそれだけ長くなる。
 時に途方もないほどに…。
 努力は永遠です。。そして、無限です。
 心の中にしまいこまれた思い出という宝物もまた
 永遠です。かけがえのない無限の財産です。


 片付けも終わり、帰りの会をやっているころ、
 空は、少しずつ帳を下す準備を始めてています。
 西からの陽射しが、長い影を落とします。

 青空ものぞいていまが、秋空は低く感じます。
 帰るころには、まだあ明るかった空も、
 家に着くころには、薄暗くなっているでしょう。
 
 文化祭という学校生活の中では「非日常」の活動は、
 子供たちの様々な力を花開かせる大きなチャンスです。
 「挑戦」の場であり「確認」の場でもあるからです。
 「日常」では試せないことでも、「非日常」の中でなら
 試すことができる。しかし、挑戦を裏付けるのは、まさに
 ありふれた「日常」の中で積み上げてきた「今の自分」
 にほかなりません。そして、「挑戦」が生み出した力が、
 これからの「日常」の積み重ねの中で本物になっていく。
 学校が成長できる場所であり続ける理由です。
 学校って素敵なところだと心から思います。

 『百花繚乱』
 今年の文化祭テーマです。
 一人一人の個性があふれる、今のコナ中生にしか作れない
 世界に一つだけの文化祭にしたいというねが願いが。
 込められています。きっと、自分たちにならできる。
 自分を信じ、仲間を信じる思いの業種くれたテーマです。
 「万里一空」
 すべての取り組みが、かかわったすべての人の心が、
 すべて一つの空で結ばれているような文化祭だった。
 心から、そう思います。

 本当に、お疲れさまでした。

 FIN。
2023/10/24 13:30 | この記事のURL