市夏季大会壮行会2023

 6月15日 木曜日 昼下がり
 
~市夏季大会壮行会~

【プロローグ】
 曇り空です。
 朝から雨が降り続け、重い雲が広がっていましたが、
 昼を過ぎたころからは、明るさが感じられる空です。

 壮行会が行われる会場となる、体育館の入り口には、
3年生が作ったテーマと寄せ書きが貼られています。
 一人一人、思い思いの言葉が並びます。

 体育館には、これまでの数々の歴史を見守ってきた
 校旗、応援団旗、のぼり、校訓幕が四方に掲げられ
 壮行会が始まる、熱を帯びるその時を待ちます。

 静かに並ぶパイプ椅子、ぽつんと置かれた和太鼓
 ホールに横たわる管楽器、応援席の後ろを陣取る
 後輩たちからの熱いメッセージ…。
 みんな、そのときを待ちます。

 応援団と1年生が先に会場入りし準備を整えます。
 小学6年生が参観に訪れました。吹奏楽も準備OK。
 準備された保護者席も、ほぼ満席です。
 いざ、始まるその時、ステージの幕が開かれました。

 3年生の生徒たちが思いこめ作り上げた、今大会の
 各部の部旗を合わせたものです。勇壮ですね。

  いよいよ、始まります。

 【壮行会本番スタート】 
 「選手団の入場です。」のアナウンス。
 吹奏楽部のマーチの演奏が始まります。
 入口の奥から聞こえる「1・2。1・2」の掛け声。
 団旗を先頭に野球部から入場が始まりました。

 団長を務めるS君の凛とした歩み。立派です。
 そして、後に続く野球部の行進が素晴らしい。
 迫力と美しさ、なにより一体感が凄かった!!
 もちろん、他の部も…!今年の行進は見事です。

 行進から勢いに乗った選手団は、決意表明も
 気合いが入りまくって、声が裏返るほどでした。
 
 どの部も、個人目標を宣言したのですが、
 なりふり構わぬ心の持ちようが素敵でした。
 かっこつけないところが、かっこいい!
 人間の美しさを見た思いがしました。
 
 選手宣誓は感動的でしたね。
 各部の部長が、みんなの思いを背負って、
 家族やお世話になった方々の期待を背負って、
 自分たちが費やしてきた乗り越えてきた日々の
 ありのままから紡ぎ出された、飾らない言葉が、
 真っすぐな言葉が、胸に響きます。

 応援生の代表の言葉も、いつになく力強い。
 語りかけるというよりは、呼び掛けている。
 いや、げきを飛ばしているといってもいい。
 選手団の熱が伝染してしまったに違いありません。
 コール&レスポンス状態となっています。

 応援団からのエールも素晴らしかったですね。
 応援団を任される報道部はもちろんのこと、
 1年生の声、型(腕のあげ方や動き、姿勢)、
 応援団もとってもかっこよかった。
「若い力」と「校歌」を全校で歌いあげた時の
 この上ない一体感と高揚感は、感動的でした。

 頑張り系の熱唱なので、体を反らせて歌います。
 そして、この激ゾリの熱い生徒がチラホラ…。
 声が裏返るほど、体はひっくり返るほど、
 なりふり構わず、熱くなれるコナ中生が素敵です。

 校長先生のお話です。
 この日の壮行会に感動しているのが伝わります。
 準備していた内容が、飛んでしまったのではないか
 と思われます。生徒の真っすぐな思いと気持ちに、
 応えるための、ありのままの言葉を探しながらの、
 ストレートなお話だったと感じました。

 そして、選手が退場していきます。
 やり切ったという思いや安ど感を全く見せず、
 この後試合が始まるのではないかと思わせるほどの
 集中力と先を見据える姿勢が背中に漲っていました。

 3年生はこの後、集合写真を撮りました。
 アップの完成形は、卒業アルバムまでのお楽しみです。
 今日の壮行会は3年生の成長を感じさせるものでした。
 最上級生としての誇りと、最後の舞台へ向かう覚悟、
 それを支えようとする友情、チーム小中野のきずな。
 本当に素敵な壮行会でした。


 【エピローグ】
 昨年は開かなかった紫陽花の花も、
 今年は蕾を膨らませ、花を咲かせる準備をしています。
 我々にもまた、大きく膨らませた蕾を花開かせる、
 まさにそのときが、訪れました。
 いざ、立て!コナ中健児たち。


  
  
~心を燃やせ!思いを一つに突き進め!~


2023/06/15 19:50 | この記事のURL