合唱発表会【2024】

 10月11日(金)  晴れ、風やや強し…

 秋めいた一日です。薄く曇った空も風の色も、
 木の葉の色も少しずつ色づいてきています…。
 この間までの暑さが嘘のように、少し肌寒くもあります。

 文化の秋、芸術の秋…。来週末に行われる文化祭本番に
 向けて先陣を切るように、合唱発表会が開催されました。
 今年は、なんと八戸市公民館ホールで開催されます。

 会場の準備が着々と進む中、
 始まりのその時を静かに待つ会場。
 整然と並ぶ椅子。ステージを照らす照明。
 その光に照らされるグランドピアノ。
 ステージリハが行われるその傍らで、
 続々と保護者の皆様が来場します。

 いよいよ、開会式。合唱コンクールが始まります。
 声出しがわりの「校歌」が会場に響きます。
 本番を控えた子供たちの緊張が伝わるようでもありました。

 1年生から始まります。
 毎年のことながら、中学生の歌声がメロディーに乗せて
 奏でられる響きも言葉(歌詞)も、胸を打ちます…。

【1年生】…爽やかで真っすぐな歌声でした。
1曲目…「夢の世界を」 詞:芙龍明子

 「落ち葉」「並木のいちょう」「夕日」
 「小鳥のさえずり」「澄み渡る小川の流れ」
 「思いであふれる道を駆け抜け」る青春の
 目に焼き付く故郷の懐かしさが広がります。

・2曲目…「旅立ちの時」 詞:ドリアン助川

「心風に吹かれるこの道さえも…」
「悲しみも笑顔もぬくもりも熱い思いに揺れて」
「微笑みながら振り向かずに…」
「虹色の彼方に語り掛けるこの時…」
「夢をつかむ者たちよ君だけの花を咲かそう」
沁みます…。


【2年生】…歌声と曲作りから成長と進化が伝わります。
・1曲目…「生命が羽ばたくとき」 詞:人見敬子

「夢見ることは生きる力」
「夕日追いかけて夜を超えて本当の自分探す」
「愛することは生きる光」
「同じ空の下心尽くしこの時を共に歩む…」
 熱いものがこみ上げます。 

・2曲目…「カイト」 詞:米津玄師

「離さないよう ぎゅっと強く 握りしめていた糸」
「そこから何が見えるのか ずっと知りたかった」
「その度にやまない夢と 空の青さを知っていく」
「誰も知らない物語を ひそかに忍ばせて」
「些細な傷に宿るもの 聞こえてくる どこからか」
 勇気をもらえた気がします。


【3年生】…『一輪』軌跡と絆、思いを感じる歌声でした。
・1曲目…「この地球のどこかで」 詞:三浦恵子

「降り続いた雨も上がり 頬に夜明けの風を受けて…」
「あの日語った夢は いつまでも色あせることはない」
「共に流した涙 どこまでも嘘のない勇気だね」
「歩いていく道は きっと違うけれど」
「同じ空見上げているから 同じ空見上げているはず」

 切なさを覚えずにはいられません。

・2曲目…「僕のこと」 詞:大森元貴

「僕と君とでは何が違う?」
「がむしゃらに生きて誰が笑う?」
「幸せと思える今日も 夢敗れくじける今日も…」
「限りある永遠も 治りきらない傷も…」

「得ては失い日々 意味はある?」
「誰かを好きでいる今日も 頬濡らし眠れる今日も…」
「青すぎた春を 忘れずにいたいと…」
「努力も孤独も 報われないことがある だけどね…」
「幸せに悩める今日も ボロボロになれている今日も…」
 Mrs.GREEN APPLEさん名曲ですね。サッカーの応援歌
 努力が必ず報われることが真実ではない。けれど、
 今日まで歩いてきた軌跡は、かけがえのない真実だと、
 別れることの必然と向き合う
 出会うことの偶然と向き合う
 旅立つことの意味と向き合う
 3年生の子供たちの姿と重なります。

【閉会セレモニー】
 まずは、指揮者賞と伴奏者賞の表彰です。
 決して見せることのない影の努力に頭が下がります。
 合唱を引っ張る素敵なリーダーの皆さんです。

 校長先生のお話からは、
 『感動』の大きさが伝わってきました。
 「胸のこの辺が…」と言いながら、
 心の臓のあたりをさする姿が暖かかったですね。
 瞬く間に過ぎた発表の時間の余韻をかみしめるような
 閉会セレモニーとなりました。


 一つ一つの歌詞が、メロディーに乗って
 心の中に静かに染み込んでくる。そんな時間でした。
 歌には、人の心に訴えかける力がある
 毎年、合唱発表会や希望式、立志式、卒業式で
 子どもたちの本気の歌を聞くにつれ、
 思いのあふれる、思いの重なる歌に出会うたび
 その思いは年々強くなるばかりです。

 今年も、素敵な合唱発表会になりました。

 本当にお疲れさまでした。

 そして、次は文化祭。
 皆様、乞うご期待です。

2024/10/08 17:40 | この記事のURL