体育祭の記憶Ⅲ(プログラム⑩~プログラム⑪)

 いよいよ午前最後の種目となりました。
 スピードや俊敏さを競う競技の多い中、
 体育祭の中で唯一無二といっても過言ではない
 シンプルかつダイナミックなパワー競技、
 「ザ・綱引き」の時間がやってまいりました。

 プログラム⑫[軍対抗綱引き】 

 例年、男女別、それぞれ三本勝負で競うのですが、
 これもまた熱中症対策として、今年度は1本勝負です。

 男女別ではありますが、3学年が合同で挑む綱引きは、
 体育祭の中で、最も競技人数の多い種目でございます。
 入場門に揃った選手たちの数を見るにつけ、迫力満点。
 ワクワクします。私は綱引きが大好物でございます。
 
 徒競走と技能走が終わった段階では、
 青軍が久しぶりに25点リードして綱引きを迎えました。
 総合優勝は紅軍が3連覇中。そして、綱引きは過去2年間
 青軍が負けなしの完全勝利を続けております。
 今年は、いったいどうなるのでしょう

 さて、先に戦うのは紅軍女子VS青軍女子。
 先に行われたじゃんけんで勝った紅軍がテニスコート側を
 選びました。ちなみに昨年はテニスコート側が有利でした。
 一昨年は、野球場側が有利でした。地の利は天の利。
 天候に左右されます。今年の地の利はどちらにあるのか…。

   お互いに、激しいにらみ合いが続きます。
 女を捨てる覚悟で臨んでいるものと思われます。
 やっぱり体育祭はこうでなくては…。

 1本勝負。制限時間は30秒です。始まります。

 激しいせめぎあいです。
 中心から左右に10センチほどを行ったり来たり…。
 まさに互角です。勝負を分けるのは時の運。
 30秒後に、中心がどちらに振れているかです。
 5秒前、4、3、2、1、0.
 勝者は青軍です!!! ものすごい戦いでした。

 続いて男の戦いが始まります。
 青軍が勝って点差をさらに着き離して折り返すのか
 紅軍が勝って点差を縮めて午後に望みをつなぐのか
 男子は青軍がじゃんけんに勝ち野球場側をとります。
 いよいよ、激しいバトルの始まりです。

 各軍、前方を陣取って向かい合う顔ぶれを見るに、
 見た感じでは、青軍の方が明らかに圧倒しています。
 女子に続いてだん男子も青がとり、綱引き完全勝利で
 3連覇を果たすことができるのか、紅軍が阻むのか。
 待ったなしの1本勝負が始まりました。

 「風向き」「グラウンドコンデション」「見かけ」
 どれをとっても青軍の有利は動きません。
 初めは五分五分のせめぎあいです。
 そこから、なんと紅軍がじわりじわりと引いていきます。
 30秒経過。大方の予想を覆し、紅軍が勝利しました。
 青軍の綱引き3連覇を阻み、新時代の扉を開きました。
 そして、点差をつめて午後へと望みをつなぐ、
 貴重な勝利となりました。
 青軍の見掛け倒しっぷりもまた、見事でした。

 これで午前の部がすべて終了です。
 やっぱり綱引きは面白い!
 
 午前を終えて、ここまでの結果が発表されました。
 

 紅軍…574点  青軍…599点

 25点差のままで折り返します。
 午後のスタートは、皆さんお楽しみ「応援合戦」です。
 乞うご期待です。
 
 昼食 & クーリングタイム

 いよいよ午後の部がスタートします。
 体育祭の目玉でもある「応援合戦」の時間です。

 さて、いよいよ始まります。

プログラム⑪[軍対抗応援合戦】
 

 先行は「紅軍」。
 ストーリー構成に凝った演出です。
 「ある日、お腹を空かせた、いたずら好きのS君が、
 団子マニアのYくんの団子を見つけます。そして、
 そのあとS君がとった行動は…」というナレーション
 から始まるストーリー仕立てのようです。結果、
 どうやら団子はS君が速攻で食べてしまったらしく、
 そのままダンスに突入です。仲良く踊ります。
 ところが、最後に衝撃の結末が訪れます。
 銃声が鳴り響き、そこに少年探偵団が現れました。
 そして、被害者のS君を撃ったY君が逃げるところを
 紅軍メンバーが全員で追いかける。という筋書きです。
 3年生のノリノリの踊りはさすがでした。

 では、遠景写真ではありますが、
 5分間の演技の流れはこのような感じです。






 フィニッシュは、殺人事件からの逃走劇。
 一気に入場門まで全力で駆け抜けるところが
 とってもかっこよく決まりましたね。

 続いて、後攻の「青軍」です。
 フォーメーションと隊形移動の美しさに凝った演出です。
 出だしは、オーソドックスに整列しますが、
 そこから女子がセンターへ
 男子が左右に分かれて、ハの字を形成します。
 この時、女子が涼しい顔で天使のように踊る左右後方で
 男子が、激しくオタゲーダンスを踊り続けます。
 その激しさが見事。脇役、おどけ役を全力でやり切ります。
 ストーリー的には、ちゃんとやらない男子に女子がキレる
 といったいがみ合いを仲裁する、天使のような役まわりを、
 これまた、S君がキュートに演技するあたり、笑えます。
 途中、音源トラブルが起こっても、意に介さず、
 全員で声を出してやり遂げるあたり、かっこよかった…。
 
 では、こちらも遠景写真ではありますが、
 5分間の演技の流れをご覧ください。






 最後は、二重に半円を作って、全員で肩を組み
 オリジナルソングの熱唱。
 大きな声を、はるか遠くまで轟かせました。
 
 どちらも見事な演技でした。
 甲乙つけがたい、審査員泣かせの応援合戦です。
 どちらが勝つのか…。
 発表は、閉会式の成績発表までおあずけです。

 得点は、
 紅軍…574点  青軍…599点
 とりあえず、このまま。

 団結賞と応援賞を除く、午前中の得点経過のまま
 プログラムは終盤へと進みます。

 残された種目は、
 「2年団体」「1年団体」「3年団体」
 そして、男女選抜リレーです。
 
 つづく。

2023/08/29 10:50 | この記事のURL