立志記念講演会

 3月7日(火) 薄曇り時々晴れ

 生徒が登校するころの気温は5℃。
 春に向けて季節が加速しているのを感じます。
 3年生は県立高校の入試当日です。
 いつもより静かな校内です。

 午後からになりましたが、本日2学年では、
 小中野地区保護司会から2名の講師の方が
 講演のためにお越しくださいました。

 校長先生から講師の方の紹介がありました。
 お話をしてくださったのが笹森さん。記録や
 DVDの準備などで動いてくださったのが、
 中館さんです。

 前半は、DVD視聴です。
 万引き防止のために作られた映像なのでなのですが、
 「東映」が制作しているだけあって、秀逸です。
 親が頭を下げる場面。本屋の人が本気で怒る場面。
 万引きしたお店が閉店を余儀なくされ、おろされた
 シャッターの前にたたずむ場面。妹にプレゼントを
 拒否される場面。息子にかける父の真っすぐな言葉。
 所々で、グッときました。年のせいでしょうか…。

 少年法は20歳未満の者に適用されますが、
 20歳未満の者でも、14歳以上か未満かで、
 その処遇等が変わってきます。
 少年が犯罪を犯した場合の所び方は、
 14歳以上であれば「犯罪少年」
 14歳未満であれば「触法少年」と呼ばれます。
 つまり、14歳という立志の節目には、
 法律上の重みの違いもあるのです。

 今日のビデオとお話を聞きながら、
 立志式に向けて学んだ「啓発録」を思いました。
 『拓交友』。友達に誘われ、友達に「親友だろ」
 と言われ、流された主人公の少年を見ながら、
 「益友」と「損友」の話が重なります。
 そして、「友達に誘われたこと」をいい訳に
 しようとする幼さが「去稚心」に、
 最後に正しい道を歩もうとする姿が「立志」に。
 立志を終えた今なら、今日の講演の中身が、
 そして意味が、腑に落ちたのではないでしょうか。

 「子供のしたことなのに、なぜ親が誤るのか。
 という質問に対し、即座に、「親だから」
 と答えた笹森さんの言葉に、『責任』と『愛情』
 そして「親子のつながりの深さ」をまっすぐに
 伝えようとする揺るぎない思いを感じます。
 
 地域の子供たちのために時間を割いてくださった
 講師の先生方、本当にありがとうございました。


2023/03/07 15:30 | この記事のURL