希望式

 3月1日(水)薄曇り

 学校の歩みをしるす暦も、いよいよ最後の一枚を
 残すのみとなりました。県内の高校でも一斉に、
 卒業式が行われているようです。
 本校においても、今日は1年生が一年の締め括り
 となり、進級へのスタートラインに向かって挑む
 希望式が行われました。

 これから式が始まろうとする、会場の様子です。
 嵐の前の静けさのように、その時を待ちます。

 開始時間が近づくにつれて、保護者の来場が増えます。
 生徒も準備に入ります。2年生の先輩たちも会場入り、
 後輩たちの頑張りを見つめます。

 いよいよ始まります。

【第1部】
1.スライドショー
 式に先立ってオープニングセレモニーが始まります。
 第1弾が、スライドショーです。1年間の思い出を
 ふり返ります。式全体のプロローグ的な要素です。
 一枚一枚重なっていくスライドとともに、気持ちが
 徐々に高まります。ナレーションもバッチリです。


2.ダンス発表
 オープニング第2弾は、感動的なプロローグを経て
 アトラクション発表です。学年全員での一糸乱れぬ
 パフォーマンスが披露されました。楽しそうな表情、
 みんなで動きをそろえようとする、心のつながりに、
 その意志に感動を覚えます。
 参列していた2年生からの手拍子が広がりました。
 静から動へ。完璧な演出です。



 ダンス発表を終えて、再び静寂。
 主役たちは座席に戻った後、会場の袖に抜けます。
 そして、衣装チェンジをして再び座席に集合。
 その間、会場には合唱発表会の歌声が響きます。
 合図とともに、ひな壇へ移動。そして、再び静寂。

【第2部】
 希望式本番です。
『新化~進化しつづける ONE TEAM~』

1.開式宣言
 開式宣言に先だち、希望式テーマに「新化」かける
 思い、願いが語られました。そして開始宣言。


2.生徒代表作文発表
 男子1名、女子1名が学年を代表して自分の夢
 をつづった作文を読み上げました。

3.希望宣言
 個人の宣言です。マスク無し、遠慮なし。
 みんなでっかい声で、自分の夢を叫びます。
 自分に、言い訳を許さないような強さを感じます。
「展示したものを詳しく説明できる学芸員になりたい」
「関わる全ての人を笑顔にできるそば屋になりたい」
「自分の意見を主張していける小説家になりたい」
「みんなに楽しい音楽を届けられるドラマーになりたい」
 誰もかれもが、最高にかっこいい。輝く瞬間です。


4.学年希望宣言
 全員で声をそろえて唱和します。迫力が違います。
 一、信頼し合い、高め合う学年
 一、自分に自信をもち、挑戦する学年
 一、周りを見て、考えて行動する学年
 言葉の余韻が、体育館にこだまします。
 一人の夢と、みんなの夢。どちらも大事です。
 今の夢が、決して永遠のものではないかもしれません。
 それでも、今の思いを大切に、力強い一歩を踏み出す
 ことが、自分を、自分たちを成長させてくれます。

5.学年テーマソング
 大事マンブラザーズの隠れた平成の名曲
 「それが大事」の歌詞が学年オリジナルです。
 体を揺らしながら、最後にはみんなで手をつなぎ
 世界に一つだけの自分たちの歌を熱唱しました。
「人の失敗を笑うより仲間と認め合うほうが素晴らしい」
「がむしゃらにぶつかれる 最高の仲間になる」
「中途半端より いつも本気なのが僕らしい」
「仲間とのきずな信じ 自分の道あゆみ出す」
 一つ一つのフレーズが胸を打ちます。

6.校長先生のお話
 「すがすがしい!爽やか!そして、たくましい!」
 希望式は、校長先生のこの第一声に尽きます。
 今日宣言したことを、日々積み上げていくだけで、
 ちょっとずつでも続けていくだけで、
 間違いなく成長できる。素敵な激励のお話でした。

7.校歌
 1年生と対面する形で、2年生も立ち上がります。
 向かい合って響き合うこ校歌の歌声に、来年度、
 力を合わせて、このコナ中をけん引していこうと
 する、学年を超えたつながりが伝わります。
 素敵な響きでした。間に挟まれた保護者の席が、
 間違いなく、特等席でしたね。

8.閉会宣言
 最後まで気を抜くまいという心の姿勢。
 その中にあるやり終えた達成感。凛とした表情。
 緩んだ天気の中に、冴えわたる空気感。
 お見事!!!

「企画運営班」「IT・スライド班」
「IT・しおり作成班」「デザイン制作班」
「表現班」…。
 手作りの温かさが、確かなものとなって
 子どもたちの中に根付いていく。
 そんな実感を得ることのできる、
 素敵な、立派な希望式でした。
 
 さあ、スタート地点に立ちました。
 ここからが、本当の戦いです。
 
 だけど、今日は「感動をありがとう。」


2023/03/01 19:20 | この記事のURL