令和4年度部活動紹介

 令和4年4月11日(月) 晴れ

 今年度も2週目に突入し、新入生にも部活動への
 入部の時期が近づいてきました。
 隣の公園も、穏やかな春の陽気に包まれています。

 今日は新入部員を獲得すべく、部紹介というより
 ささやかな勧誘合戦といった趣です。
 新入生を迎える前に、なにやら生徒会執行部員が
 集まって作戦会議をしています。

 新入生を誘導するのも、整列させたり、座る位置を
 教えたりするのも、全部生徒会が担当します。

 整列が完了し、初めの言葉や生徒代表挨拶を
 手早く済ませて、各部の紹介が始まります。

 先陣を切るのは、報道部です。

 スクリーンとプロジェクターを巧みに使い、
 昼の放送の様子を動画で紹介したり、実際に
 制作した新聞を見せてくれたり、さらには、
 夏季大会などでの応援活動の演舞も、披露
 してくれました。

 続いて、吹奏楽部です。部員も少なくなり、
 存続の危機にありますが、練習のスタートで
 いつもトレーニングで演奏する「ロンドン橋」
 を、スウィングガールズばりの演出で、披露
 してくれました。インパクト抜群です。

 3番目は卓球部の紹介でした。
 「卓球部で大事にしていることは何か?」
 といういきなりの問いかけから、突撃イン
 タビューの様相で進行しました。とはいえ、
 今日一番のインパクトを残したのがI君が
 普段からとてもお世話になっている顧問の
 I先生を紹介した場面でしょう。
 「顧問のI先生は、楽しむときは楽しみ、
 真剣なときは、とっても熱心にメリハリを
 つけた指導をしてくださる、
 『卓球部に不必要な存在です』……。」
 歴史に残るシーンとなりました。見事です。
 開場は、一瞬「????」の空気に包まれ、
 やがてそれはどよめきに変わり、最後には
 爆笑の渦となりました。もちろん、本当は、
 「(必要)不可欠」と言いたかったのでしょう。
 帰り際、その生徒が顧問に捕縛されたことは
 いうまでもありませんね……。

 4番目は剣道部です。
 竹刀を手に道着にビシッと着替えています。
 会場が、ピリッとした緊張感に包まれます。
 練習の、基本から試合までの、一連の流れを
 披露してくれました。とてもとても、全員が
 入学時、初心者だったとは思えません。

 ソフトテニス部は、童話をモチーフにした
 寸劇による活動紹介です。「三匹のこぶた」
 と「赤ずきんちゃん」がコラボレーション
 された『コブタVSオオカミ』の戦いです。
 和気あいあい、楽しそうな感じでした。

 6番目に登場したのが野球部です。
 ステージに一列に並び、直立不動のまま、
 向かって左側のキャプテンから順番に、
 3年生が活動の様子などを紹介しました。
 渋くクールに、いやシャイな感じですね。

 最後に登場したのが男女バレーボール部です。
 初めの集合位置から、演技の位置への移動の
 流れ、そしてステージ上への集合位置の変更
 その集散の動き。一見、シンプルに見えて、
 緻密に計算された一体感がありました。

 最後に、生徒指導主事のI先生からの説明です。
 I先生と言えば、先程時の人となった先生です。
 部活動入部までの流れや活動の約束や練習時間、
 そして心構え等々、大切なお話がありました。

 空は透き通るように青く広がり、桜の枝の蕾は
 無数に膨らんで、既にピンクがかっています。
 新入生が入部するころには、おそらく、満開の
 花を咲かせていることでしょう。期待を胸に、
 入部する若者たちを祝福するように。

 傾きかけた太陽の光が差し込む、体育館の壁際は
 わずかな陰りを生み出して、壁に横たわるように
 転がる1球のボールが、厳しい練習を終えた後の
 静けさのようで、感傷的な思いにさせられます。

 今年は、思う存分部活動をさせてあげたい。
 そう、強く願います。

2022/04/12 10:30 | この記事のURL