未来への架け橋講座①

 10月26日(火)16:00

 お茶の間のテレビでは、秋篠宮眞子様と小室圭さんの
 結婚会見も終わり、ワイドショーなどでその様子が、
 繰り返し報道されている最中、小中野中図書室にある
 大型テレビには、世紀の生中継の様子が映し出され、
 これから始まる一大イベントに向けて緊張感が高まっ
 てきているのがひしひしと伝わってきていました。

 いよいよ、今年度第1回目の『未来への架け橋講座』
 が始まります。『未来への架け橋講座』とはキャリア
 教育の一環として、地域密着型コーディネーターと、
 学校が協力して行っている取り組みです。地域で活躍
 する先輩方を講師に招き、社会についての見識を広げ
 職業観に刺激を与え、夢や希望・生き方などについて、
 ちょっと掘り下げて考える機会にしたいと考え、取り
 組んで今年で10年目になります。たぶん…。

 記念すべき10年目の第1回目は、架け橋講座史上初、
 オンラインにてライブ開催という形で行われました。
 本日の講師を務めてくださるのは小中野五丁目に店舗を
 構える「AMBER COFFEE」店主:佐々木祐季さんです。
 実店舗からの生中継です。感染対策のためという目的も
 ありましたが、店舗からの生中継の方がかえって臨場感
 があるのではないかと、一石二鳥も三鳥も狙ってみたの
 ですが、これが大当たりでした。

 講演会は、まずは見てもらったほうがよいだろうという
 ことで、実演から始まりました。初めにカウンターの中
 に入ってカフェラテを作って見せてくださいました。
 作り方を丁寧に説明しながら、最後は美しくラテアート
 の実演です。スタジオ(図書室)では大きな歓声と共に
 大きな拍手が沸き起こりました。スタジオのマイクを
 切っていたのが残念なほどでした。続いて、場所を移し、
 焙煎機のある方へ向かい、コーヒー豆を実際に焙煎して
 いる様子も見せてくださいました。ライブの醍醐味です。 

 そして、講話が始まります。
 現地リポーターの I 先生がインタビュアーになっての
 対話形式での講話です。主な仕事の内容、この仕事を
 始めたきっかけ、やりがい、大変なこと、中学生への
 アドバイスなどのやり取りが続きます。佐々木さんの
 話しぶりから、誠実な人柄が伝わってきます。でも、
 とっても気さくな感じがするので、中学生も親近感を
 覚えるのか前のめりになって聞いています。

 続いて、質問タイムです。次々と手が上がります。
 「コーヒー以外にやりたいことってありますか」
 「豆は1か月どのくらい使うんですか」
 「結婚はしていますか」「奥さんはきれいですか」
 「奥さんとの出会いは?」
 「豆は1キロどのくらいするのですか」 
 という、素朴な?疑問から
 「お店のコンセプトは何ですか」
 「接客で心掛けていることは何ですか」
 「ラテアートのコツはありますか」
 「やらかしちゃったことってありますか」
 「働く上でのモチベーションはなんですか」
 という、なかなか深い質問まで数多くありました。
 一つ一つの質問に、まっすぐに耳を傾け、丁寧に
 そして優しく答えてくださいました。 
 子供たちにとって本当に貴重な時間になりました。
 
 子供たちからは、次のような感想が寄せられました。
 「一杯のコーヒーを作るまでにあれほどの時間と手間
 が掛かっていると知り驚きました。」
 「中学生のうちに学ぶべきことを学んで、将来自分の
 やりたい仕事をできるように頑張ろうと思いました。」
 「お客様のことを第一に考えている気持ちが伝わって
 きてすごいと思いました」
 などなど、良い刺激、強い刺激を受けた生徒がとても
 多かったと感じます。講演会が終わり、挨拶した後に
 自然に沸き起こった拍手が、それを物語っています。

 佐々木さんから中学生へのアドバイスの中にあった
 「中学校での勉強や経験の中に、今の自分にとって
 不必要なものは何一つなかった。皆さんにもいつか
 わかる時が来ます。だから頑張ってください。」
 という言葉が、大きなエールになりました。

 学ぶということの意味に迷う子供たちもいます。
 今はわからなくてもいい。いやわからないならば、
 なおさら頑張ってほしい。いつかわかるその時まで。
 きっとわかる時が来るから…。
 多感な中学生時代を通り抜けた先の未来を経験した
 身近な人の言葉であるだけに響きますね。

 「AMBER」という言葉の意味を、英語の先生から
 聞いたところ、「琥珀色の…」だそうです。
 「なるほど!」ですね。ふと、井上陽水の歌声が、
 耳の奥に流れたような気がします。

 本当に素敵な講演会でした。
 AMBER COFFEEの佐々木さん。途中、特別出演
 してくださった奥様。従業員の皆様。お忙しい中
 ご協力いただき、誠にありがとうございました。
 

 〈中継生ライブ:スタッフ〉
 現地リポーター兼中継スタッフ:INW先生
 現地ディレクター:NNコーディネーター
 スタジオ司会進行:TK先生
 スタジオディレクター:NTコーディネーター
 スタジオビデオカメラマン:JMJ先生
 スタジオカメラマン記録:ST先生
 アシスタントディレクター:OGW先生他
2021/10/26 20:10 | この記事のURL