文化祭1日目

 いよいよ文化祭本番を迎えました。1日目です。
 感染対策として、保護者の来場者を分散させて、
 初日は、1・2年生中心のステージとしました。

 開祭セレモニーから始まります。
 オープニングムービーが流れ始めました。
 邪知暴虐の生徒会長から、親友を救うために、
 自らの命を差し出すために走りぬく主人公の姿。
 そう。「走れメ〇ス」のパロディーです。
 途中、行手を阻む生徒会長の仲間たちの妨害に、
 一度はあきらめかけた主人公「SHOTO」が
 体育館へ入ろうとするところで映像が途切れ、
 体育館のステージの幕が開きました。

 ステージには、邪知暴虐の生徒会長とその手下に
 捕らえられた親友の姿があります。
 その親友が、今まさに討たれようとしたその時です、
 「待て~!」の叫び声が体育館に響き渡りました。
 真打の登場です。原作を決して裏切らない結末。
 最後は、半ば無理やりともいえる 
 「10000回ダメでも
     10001回目は何か変わるかもしれない」
 というサブテーマに見事に不時着させました。

 そして、テーマ看板に込めた思いが語られ、
 全校の気持ちがいい感じに高まったところで、
 いよいよ、文化祭の始まりが宣言されました。


 演目①:『朳・虎舞』です。
 

 先に演じるのは虎舞です。
 全国的には『獅子舞』が一般的ですが、
 三陸沿岸の一部では伝統的に虎舞が主流です。 

 生徒の役割は様々です。
 『親方』『虎(前足)』『虎(後足)』
 『ひょっとこ』『ささら』『笛』『太鼓』
 そして『手平鉦』に分かれて演じます。

 それぞれが、自分の役割をきっちり果たし、
 見事に虎舞を演じ切りました。伝統芸能を、 
 立派に継承する姿に、感動を覚えます。

 続いて演じられたのが「えんぶり」です。
 国から重要無形民俗文化財に指定されている
 芸能史的価値の高い八戸独自の郷土芸能です。

 こちらも、生徒の役割は様々です。
 『親方』『太夫』『えびす舞』『松の舞』
 『大黒舞』『歌』『笛』『太鼓』
 そして『手平鉦』に分かれて演じます。

 『太夫』たちによる「摺り始め」「中の摺り」
 途中に祝舞として『松の舞』『えびす舞』
 さらに『大黒舞』などの祝舞が披露されます。
 
 「虎舞」も「えんぶり」も2年生から1年生へと
 伝統が受け継がれるように、教えられていきます。
 これが見事でした。素晴らしい取り組みです。
 本番までの道のりこそが、大きな財産です。

 演目②:『吹奏楽部ステージ』です。

 9月。まるまるひと月、部活動ができない中での
 この文化祭です。顧問のK先生が大怪我をして、
 指揮が振れないなどの、数々の苦難を乗り越えて
 とうとうこの日を迎えました。
 3年生にとっては、おそらく中学校生活最後となる
 演奏です。目一杯楽しんでほしいと願っていました。

 1曲目は、サクソフォン三重奏「ガラスの香り」
 2曲目が、金管五重奏「漁火」
 3曲目からは、いよいよバンド演奏が始まります。
 曲はBTSの「ダイナマイト」でした。
 4曲目の「千と千尋の神隠しメドレー」と続きます。
 そして、五曲目がなんと「笑点のテーマ」

 お待ちかねのゲスト登場です。
 先生方が2チームに分かれ大喜利に挑戦しました。
 お題は「ぶんかさい」であいうえお作文。
 もう一つが「こなかの」であいうえお作文です。
 先生方も、みんな役者ですね。面白かった…。
 でも、生徒の反応が温かいというのが一番です。
 何より、吹奏楽の演奏がよかったからですね。

 最後の曲は「YOASOBI」のメドレー。
 アンコールで選んだ曲は「呪術廻戦の主題歌」
 でした。スィングガールズを思い出しました。
 演出もよかったですね。司会、ソロパート…。
 みんなが目立つようにしっかり練られています。

 前日祭を見ても感じたのですが、
 自分が主役で目立とうとするのではなく、
 仲間のことを主役にしてあげようとする優しさ
 というか思いやりというか、温かさを感じます。
 みんなほんとに大人だなと…。

 明日は文化祭2日目。最終日。
 3年生の演劇と合唱。そしてフィナーレ。
 3年生の生徒会役員の最後の大仕事となります。
 きっと、素敵な1日になる。
 予感ではなく、そう確信しています。
 間違いありません。

2021/10/16 12:10 | この記事のURL