令和3年度市中体夏季大会報告会

 夏季大会が終わって初めての週末が訪れます。
 1週間前には、熱気に包まれた会場の中に
 身を置いて奮闘していたのが、
 ず~っと昔のことのように思われて
 不思議な気持ちです。
 でも…、
 まだ、心の奥の方に熱が残っているのを
 確かに余韻のように感じます。
 あの夏の3日間は、
 幻などではなく、確かな軌跡だったのです。

 さて、本日。
 夏季大会の報告会が行われました。
 先だって「表彰式」が行われました。

 準優勝の剣道部女子は団体メンバー全員が、
 第3位の野球部とバレーボール男子は部長が
 校長先生から賞状を手渡されました。
 とても、誇らしげでした。

 昨日までの肌寒い初夏の冷たい風が
 今日は心地の良い秋風のようでした。
 全校生徒が見守る中、
 一人一人賞状を受け取り、ステージ前面に並びます。

 準優勝の剣道部、バレーボール部男子、
 そして、最後に野球部の部長が賞状を受け取ります。

 表彰式が終わって
 市夏季大会報告式に移ります。
 進行は、生徒会がつとめます。

 ステージに登壇したのは運動部、文化部
 すべての部の代表です。
 みんなの思いを背負って、語り始めました。

 「大会で見せた団結力を、練習から発揮できていたなら…。」
 「気持ちで負けてしまった…。」
 「声を出し集中しようとしたが本番で発揮できなかった…。」
 「もっと丁寧に基礎や基本をやっておけばよかった…」

 悔しさをにじませる言葉もありました。

 「厳しい練習に逃げ出したいと思ったこともあったが、
  こうやって最後までやり通した今、あの時逃げずに
  最後までやり遂げることができて本当に良かった…」
 「普段の厳しい練習を乗り越えてきた自信が、本番の
  苦しい場面を乗り越えられる力になった…」

 苦しい練習を乗り越えてきたからこその言葉もありました。

 「声は出せなくても。楽器は吹けなくても、精一杯
  応援した…」
 「野球部の互いに励まし合う声に、団結力に心動かされた…」
 
 応援する子どもたちの心に響く姿もありました。
 そして、応援する子どもたちも共に戦っていました。

 「最後まで戦い抜くこと、大きな壁を超えることの
  大切さを知った…」
 「礼儀や挨拶、試合の補助の仕事では、どこにも負けなかった」
 「感謝すること、あきらめないこと、団結することの」
  大切さを学ぶことができた…」

 なにより、部活動の本当の意味を知った言葉が輝いていました。

 単なる夏季大会の試合内容の報告会などではなく
 3年間の集大成の場を駆け抜けた、今だからこそ
 語れる言葉が、そこにありました。

 校長先生のお話です。ほんの一部ですが…。
 「いろんな競技で第1シードが敗れていた。
  野球、サッカー、剣道…。いかに、普段通りの自分たちの
  力を出し切ることが難しいか…。
  じゃあ、どうすればいいのか。
  大切なのは生活力だ。生活力がしっかりしていれば
  部活動も勝てる。」
 
 普段通りを出すためには、普段の部活、普段の生活が大切。
 当たり前のようですが、当たり前を徹底することは
 決して簡単なことではありません。
 でも、決して難しいことでもありません。
 その気になれば、だれにでも成長のチャンスはあるのです。

 今日のサービスショットです。
 体育館の玄関から差し込む明かりに照らされ、
 体育館を後にしようとする校長先生の姿もまた、
 なかなか素敵ですね。


 最後に、校長先生は1,2年生にこうおっしゃいました。
 「3年生の思いを背負い、
  秋に大輪の花を咲かせなさい!」

 その言葉の先には、きっと3年生に向けて
 「3年間の思いを背負い、
  15の春に大輪の花を咲かせなさい!」
 と言っているようにも聞こえました。

 コナ中は現在、テスト週間です。
 この週末は、みっちり勉強を頑張りましょう。
 







2021/06/25 16:50 | この記事のURL