学校だより第4号②

7月14日(木)。

7月4日(月)発行「学校だより」からの抜粋2つ目です。


修学旅行でのほのぼのエピソード
~北海道新聞より~


(以下,「まど」に掲載されたまま)
 青森県八戸市轟木小の畑川慶行校長(57)は,5月中旬に修学旅行で訪れた函館で出会った女性に心から感謝している。
 旅行2日目の朝。生徒10人と五稜郭公園を散策し,箱館奉行所に着いた。先頭を歩いていた生徒が戸惑っている。近づいてみると,奉行所の職員から「入場料は団体だと200円だよ」と告げられていた。
 生徒たちは財布を担任の教諭に預けたままで,お金を持っていなかった。畑川さんが出そうとした時,奉行所の見学を終えた年配の女性が生徒たちに言葉をかけた。「私がお金を出しますよ。ぜひ,奉行所を見てね」。こう言うと,生徒全員と畑川さんの入場料を奉行所の職員に支払った。
 畑川さんは戸惑ったが,女性は「いいの,いいの」と言って聞かない。お礼の手紙を生徒に書かせようと名前と住所を尋ねたが,「私は札幌に住んでいます。お礼のお手紙なんていりませんよ。ここを見てほしかっただけです」と言い残して,足早に立ち去った。
 「函館の夜景より美しいものを心に刻むことができました。ありがとうございました」。畑川さんはやさしい気持ちに包まれている。



2011/07/14 11:40 | この記事のURL