島守小学校

社会科見学(6年)

水曜日の1~3時間目に6年生9名で「街かどミュージアム」に行ってきました。この日は八戸市の教育研究会の研修日でしたので、市内すべての小学校が午前授業でした。6年生にとっては、午前は美術館見学、午後はお休みと天国のような一日でした。

さて、この美術館は浮世絵のコレクションが充実しており、特に広重の「東海道五十三次」や国芳の役者絵などが見られます。
バスの中で、ゴッホが浮世絵マニアだったことを遺した絵から発見し、「浮世絵って何だ?」「どうやってかいたんだ?」という課題意識をもたせつつ、館長さんの案内で調査見学を始めました。少しはしょりますが、江戸幕府の町人、百姓支配を勉強していた子供達にとっては、「東海道五十三次」にかかれた庶民の姿は、楽しそうで意外だったようです。町人や百姓の中にも富裕な者が出現し、旅行ブームに沸いていた当時の世の中を、館長さんのギャラリートークによって分かった様子でした。

その後、役者絵を館長さんの説明を交えて見ました。1mmの中に3本の髪の毛を彫り上げたり、角度を変えると模様が浮き出るように刷ったりする超絶技巧を目の当たりにし、子供達は自分たちの版画制作の経験を思い出し、驚きを隠せませんでした。

このようなスゴい物が、なんと今の貨幣価値にして500円ほどで売られていたことにもビックリ。たくさんの役割の人が協力して大量生産し、100万人都市江戸で大量販売されていたことが分かりました。最後に、鎖国体制の中、ヨーロッパで唯一日本と貿易していたオランダの画家であったゴッホやヨーロッパ全土に与えた影響を教えてもらいました。
 まるで時間と空間を旅したそんな社会科見学となりました。このような良い機会を与えてくださった館長さん始め、ミュージアムのスタッフのみな様に感謝いたします。また、最後にお土産までいただいて本当にありがとうございました。





2019/10/04 16:50 | この記事のURLその他