八戸市立美保野中学校

いじめ

8月28日(火)全校朝会~いじめを考える~

今日の生徒朝会では校長先生が

新聞記事「笑顔の向こうは 大津・いじめ事件」(朝日新聞 8月18日付)

を取り上げてお話しされ、みんなでいじめについて考えました。
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《校長先生のお話》

(上記の記事を朗読したあと)

同様の事件はこれまでにも起こっています。

(鹿川君事件、大河内君事件など)

いじめとは何か、今日はみんなで考えましょう。


「自分がされていやなこと」にはどんなことがあるか。

「自分がしてもらってうれしいこと」にはどんなことがあるか。


まず、されていやなこと。

「暴力」ですね。「暴力」には2種類あります。

一つは身体的なもの。もう一つは分かりますか。

(生徒「言葉の暴力」)

そうですね、「言葉の暴力」。

その逆もあります。「無視する」こと。

一人二人なら我慢できても、学級全部、学校全体でやられたらどうだろう。

誰かが「話すな。」と言ったことが広がったりする。「仲間外し」です。


(大津・いじめ事件では)生徒が「いじめじゃないか」と先生に教えても

先生も「あれは、けんかじゃないか?」と言っていて

いじめとけんかの境目もはっきりしないこともあるかもしれない。

しかし、助けてくれる人が誰もいないと思ったとき、

(いじめられている人の)生きていく力はどうなるだろう。


被害者は金銭も取られています。

自宅まで押しかけられて恐喝されています。

このようなことが毎日続く。


いじめの被害にあって自殺した鹿川裕史君が残した手紙には

こんな言葉がありました。

「このままじゃ生きジゴクになっちゃうよ。」
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「先生方、このようなことは全国どこでも起こりうると思ってください。」

と私たち教員は言われます。


でも、起こっちゃだめですよね。人権無視です。
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こんなことが起こらないように

美保野では小・中代表委員で話し合ったりしていますね。

どんなふうに取り組んでいったらいいか。


こんどは「してもらってうれしいこと」を考えてみましょう。

「話し合える」「声をかけ合える」「協力してくれる」

「地域の人が見守ってくれる」……お祭りまでやったりしましたね。


こういうことを、自分たちでできない場合は大人に相談したりしながら、

自分たちでつくっていく。


こういうことをやっていくためにはどうしたらいいだろう。

(生徒「小学生と代表委員会で話し合う。」)

(生徒「小学生にも声をかける。」)

(生徒「困っている人がいたら協力する、助ける。」)

意外に身近なことですよね。


ある青森県内の中学校の例です。

この学校はテレビに出るくらい荒れていました。

しかし、このままでは恥ずかしいと考えたある生徒が

生徒会長に立候補し、

「全校で大きな声で校歌を歌える学校にしよう」と呼びかけます。

そこからだんだん広がって、

この学校は全校合唱で有名な学校になりました。


みんなが楽しくなるようなことをやっていく。

そういうことも(いじめのない学校ををつくっていく上で)大事なんです。

これから文化祭がありますね。

文化祭で、見てくれる人が楽しくなるように、精一杯やっていきましょう。


「いじめ」とは何か。
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今は「やられた人がこれはいじめだと思ったらいじめ」なんです。


もし、これからの人生の中で自分がいじめにあったら、

黙っていないで声を上げなさい。

助けてくれる人が必ずいます。







2012/08/29 12:30 | この記事のURLキャリア教育 命の教育 いじめ
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