下長中学校
八戸市立下長中学校のBlogです。

保健室から④~いいこと日記の紹介

休校に入るとき、全員に「いいこと日記」を渡しました。どんないいことで埋まっているでしょうか?

なぜ、今、いいこと日記なのでしょう?

脳には、その人が意識を向けたものだけを見る「焦点化」という働きがあります。
例えば、上のイラスト。
2人の人が向かい合っているように見えたり、壺が上下重なっているように見えたりします。
「人」を見ているときは「壺」は意識できません。反対に「壺」を意識しているときは「人」は見えづらくなります。

普段も私たちは「自分が見たいものを見たいように見ている」のです。
相手を嫌だと思い込むと、もうその部分しか見えなくなったり、反対に「いい人だ」と思うと、いい部分がどんどん見えてきます。

「いいこと日記」を毎日書くと、脳は「いいこと」に目を向け、「いいこと」に気づきやすくなります。
そして「いいことが増えた」と感じる状況になります。

脳はその時、「この人にとって、『いいことがある』ということが大事なんだ。さらにいいことに気づくよう働こう。いいことに焦点をあてた世界を見せていこう」と働きます。

反対に「嫌なことばかり起こる・・・」という場合は「この人にとっていやなことが重要なんだ。いいこと、楽しいことの情報は削除して、いやなことに焦点をあてた世界を見せよう・・・」という状況になるのです。

みなさんの「いいこと日記」、バリエーションがすごいです!
見ているこちらも、一緒に体験しているような感覚になります。
それぞれおもしろいので、男女に分けて紹介しますね。

<男子>
・チャーハンをおいしく作れた
・ホットケーキを5枚作った
・筋トレしたら筋肉痛になった
・すやすやと眠れた
・日々の日常がつまらなすぎて、勉強が楽しく思えた
・犬と遊んで、めちゃめちゃおもしろかった
・お皿を洗った
・美空ひばりのCDを買ってもらった
・体が柔らかくなった
・お墓参りでパワーを感じた

<女子>
・トッポギをうまく作れた
・玄関掃除をした。トイレ掃除をした。
・いい夢を見た。すごくいい夢。現実にならないかなあ。
・友達と電話で話して笑った
・部屋の模様替えをして、快適になった
・お姉ちゃんとダンスをして、汗をかいた
・「恋つづ」の佐藤健君がかっこよかった(多数!)
・スマホを2時間まででがまんできた
・ユニバースの店員さんが優しかった

(多くのみなさんが書いてあったことは、いいことではないけど、志村けんさんが亡くなったことでした。本当に愛されていたんですね・・・。)

毎日、情勢が変わったり、重いニュースで心がざわざわしたりしますが、「いいこと日記」を書くことで、心の平穏を保つことも、今の私たちにできることではないでしょうか。

約2ヶ月続けているので、脳は「いいこと」に気づきやすくなっているはずです。
そんなみんなとの学校再開が待ち遠しいです。


2020/04/30 13:20 | この記事のURL保健室