未来への架け橋講座⑤(中ペン)
2024/02/02 17:40
2月2日(金) 晴れ
※夕日が本当にきれいでした。
2月に足を踏み入れました。
2が二つ並びました。この日は夫婦の日だそうです。
ニンニンと読んで、忍者の日というのもありかなと、
ちょっと思ったりもします。忍者好きとしては…。
さて、本校では本日夕刻、本年度最終回となる
第5回未来への架け橋講座が行われました。
今回講師を務めてくださるのは、
中ペン塗装店代表取締役の、中村知行さんです。
夕日が煌々と図書室に差し込んでいました。
未来への架け橋講座の仕掛け人である、本校の
地域密着型教育コーディネーターのNさんの
講師の紹介から今日も始まりました。
お話が始まります。まずは、中ペン塗装店の歴史です。
なんと創業が大正13年4月7日。昨年の同日をもち、
100周年を迎えたとのこと。「え~。」という喚声
が沸き起こります。本日1回目です。
そして、御自身の幼少期へと話題は移ります。
地元の方で、小中野幼稚園・小中野小学校と進学し、
中学校は岩手の田野畑中に進んだので、実はコナ中
の校舎に入るのはkこれが人生初だとか…。
田野畑中に進学した経緯もまた、驚きです。
田野畑中学校の寄宿舎が、早稲田大学の研究室と
建築会社が共同で研究・施工した美しいモダン・
ムーブメントのたてもの建物らしく、建築に興味の
深かった父親の影響で、そんな建物で実際に暮らして
みたいとなんとなく思って実行に移したらしいのです。
決断というか、感性というか、行動力というか、
すごいですね。生徒たちは、その決断の凄さよりも、
寄宿舎の生活「起床・就寝・食事・清掃・勉強など…」
の規則正しい生活の方に驚いていました。
特に「テレビ1時間」のくだりではこの日最大の
「え~え!~」という喚声が上がっていました。
その寄宿舎の写真を見せてくれているのが
⇩⇩⇩です。
それから、塗装について専門的な知識の入門編的な
お話をしてくださいました。これがとってもわかり
やすくて、知的好奇心を刺激します。
まずは、塗装の目的は四つあるということ。
それは「保護」「美観」「機能性」「識別」でああり、
それぞれ、具体的に丁寧に説明してくださいます。
船の底の底塗料は藻やフジツボがくっつかないように
海水に溶ける塗料が誓われているとか、
ステルス戦闘機の表面も「レーダー吸収塗料」だとか。
塗料の歴史の話も興味深かったですね。
「塗料が使われ始めたのは何年ぐらい前からか?」
との問いかけに、生徒の予想は「100年」とか
「200年」というものでしたが、正解はなんと、
「9000年前」という驚きの数字でした。
ここでも、「え~~~。」という声が上がりました。
塗料の起源は「うるし」なんだそうです。
もはや『世界一受けたい授業』状態です。
その他にも、「建物塗装」「金属塗装」「木工塗装」
「路面標示塗装」などの塗装箇所のことや、「噴霧
「ハケローラー」「エアスプレー」「エアレススプレー」
などの施工方法のこと、そのすべてにそれぞれ資格が
あるということ。そして調色のこと。
本当に塗装の奥深さを実感する時間となりました。
あ、そうそう、今日一番の喚声場面を思い出しました。
寮生活でのお風呂の回数のくだりでした。
「お風呂は2日に1回です。」のときの反応が、
「え~~~~~~~~~~!!!!」でしたね。
12歳の決断。何十年も作品として残る仕事への達成感
毎日のように新しいもの新しい方法が生まれ
20年以上も続けてきた今でも、日々の努力と研鑚が
厳しく要求される仕事の苦労とやりがいと誇り…。
若いうちはいろんなことに興味をもって経験してほしい
そう語る最後に中村さんが残してくださった、
「失敗を恐れず何事にも挑戦する。それが若者の特権」
という言葉が、まっすぐに心に響いてきました。
最後に、生徒を代表してY君がお礼の言葉を述べ、
本日の講演会は幕を閉じました。
生徒たちからは
・塗装は身近なところでたくさん使われており、塗装のおか
げでいつもの生活が安全に暮らせているのだと知った。
・塗装にはいろいろな種類があり、水をはじくものや磁石が
くっつく壁などいろいろな工夫がされていると知った。
・塗装の起源が9000年前と知り、とても驚いた。
・色を塗る以外にも様々な仕事があり、調色師は、五色だけ
で様々な色を生み出す細かい技術があってすごい。
・涙一滴分でも色が変わってしまいうので、一滴分の失敗も
許されない大変な仕事なのだと知った。
・自分も中村さんのように失敗を恐れず、チャレンジ精神を
大切にして、夢に向かって頑張りたい。
などなどの感想が寄せられました。
今回もまた、素敵な時間を過ごさせていただきました。
知的好奇心をあおられ、くすぐられました。
中村さんには、感謝の思いでいっぱいです。
お忙しい中、本当に、ありがとうございました。