下長中学校
八戸市立下長中学校のBlogです。
  • 保健室から④~いいこと日記の紹介
  • 2020/04/30 13:20
    休校に入るとき、全員に「いいこと日記」を渡しました。どんないいことで埋まっているでしょうか?

    なぜ、今、いいこと日記なのでしょう?

    脳には、その人が意識を向けたものだけを見る「焦点化」という働きがあります。
    例えば、上のイラスト。
    2人の人が向かい合っているように見えたり、壺が上下重なっているように見えたりします。
    「人」を見ているときは「壺」は意識できません。反対に「壺」を意識しているときは「人」は見えづらくなります。

    普段も私たちは「自分が見たいものを見たいように見ている」のです。
    相手を嫌だと思い込むと、もうその部分しか見えなくなったり、反対に「いい人だ」と思うと、いい部分がどんどん見えてきます。

    「いいこと日記」を毎日書くと、脳は「いいこと」に目を向け、「いいこと」に気づきやすくなります。
    そして「いいことが増えた」と感じる状況になります。

    脳はその時、「この人にとって、『いいことがある』ということが大事なんだ。さらにいいことに気づくよう働こう。いいことに焦点をあてた世界を見せていこう」と働きます。

    反対に「嫌なことばかり起こる・・・」という場合は「この人にとっていやなことが重要なんだ。いいこと、楽しいことの情報は削除して、いやなことに焦点をあてた世界を見せよう・・・」という状況になるのです。

    みなさんの「いいこと日記」、バリエーションがすごいです!
    見ているこちらも、一緒に体験しているような感覚になります。
    それぞれおもしろいので、男女に分けて紹介しますね。

    <男子>
    ・チャーハンをおいしく作れた
    ・ホットケーキを5枚作った
    ・筋トレしたら筋肉痛になった
    ・すやすやと眠れた
    ・日々の日常がつまらなすぎて、勉強が楽しく思えた
    ・犬と遊んで、めちゃめちゃおもしろかった
    ・お皿を洗った
    ・美空ひばりのCDを買ってもらった
    ・体が柔らかくなった
    ・お墓参りでパワーを感じた

    <女子>
    ・トッポギをうまく作れた
    ・玄関掃除をした。トイレ掃除をした。
    ・いい夢を見た。すごくいい夢。現実にならないかなあ。
    ・友達と電話で話して笑った
    ・部屋の模様替えをして、快適になった
    ・お姉ちゃんとダンスをして、汗をかいた
    ・「恋つづ」の佐藤健君がかっこよかった(多数!)
    ・スマホを2時間まででがまんできた
    ・ユニバースの店員さんが優しかった

    (多くのみなさんが書いてあったことは、いいことではないけど、志村けんさんが亡くなったことでした。本当に愛されていたんですね・・・。)

    毎日、情勢が変わったり、重いニュースで心がざわざわしたりしますが、「いいこと日記」を書くことで、心の平穏を保つことも、今の私たちにできることではないでしょうか。

    約2ヶ月続けているので、脳は「いいこと」に気づきやすくなっているはずです。
    そんなみんなとの学校再開が待ち遠しいです。

    関連タグ:保健室
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