校長先生から児童のみなさんへ
2020/03/11 11:10
三条小学校の児童のみなさん、こんにちは。
校長先生からみなさんにお話ししたいことがあります。少しむずがしい漢字もあり
ますが、おうちの人などに聞きながら、がんばって読んでみてほしいと思います。
さて、臨時休業に入ってから9日目となりましたが、元気に過ごしていますか。
おとといの月曜日には家庭訪問があり、久々に担任の先生と会えた子も多かった
ようですね。先生方から、「どの子も元気でした!」と聞いて、ほっとしています。
ところで、今日3月11日は何の日か、みなさんは知っていますか?
今からちょうど9年前、6年生は3才かな、3年生は生まれた年で、2年生は
まだお母さんのお腹の中にいた頃だと思います。2011年3月11日、
午後2時46分に、私たちの住む東北地方を、マグニチュード9という巨大な地震
が襲い、その後の大津波で多くの方が亡くなったり行方不明になったりした日です。
八戸でも、港に大きな漁船が陸に打ち上げられたり、自動車が津波に巻き込まれ
たりしました。避難所となった学校では、先生方や子どもたち、地域の方々が、
避難してきた人たちのために協力して働きました。三条小学校の体育館にも、
八戸駅から多くの方々が避難してきたそうです。また、お店にはろうそくや電池を
買い求めるために並ぶ人々の姿がありました。ガソリンスタンドにも長い自動車の
列ができました。街中が大変な状態でした。
一方で、外国の人からは、あのような災害の中でも、ルールを守って助け合う
日本人の姿が賞賛され、多くの援助が日本に届きました。「絆」という言葉のもつ
意味が、改めて実感された時でもありました。
その地震と大津波から今日で9年がたちます。でも、いまだにふるさとに帰る
ことができずに、仮設住宅で暮らしている人がたくさんいます。それでも、あの
地震と津波から生き残った人々をはじめ、たくさんの人の努力で確実に被災地の
復興は進んでいます。ですから、テレビや新聞などを見て、震災にあった所で
どんなことが起こり、どんな人がどのように立ち向かい、どのようなはたらきを
したか、今日は、それぞれの学年に応じて考えてほしいと思います。
地震はいつ来るか予測できません。備えるために学校では避難訓練を実施して
きましたが、今は臨時休業中で、しばらくの間は、おうちなどで過ごす時間が長く
なります。いつもお話ししていることですが、一つしかない自分の命を守るために
避難訓練で学んだ、
~「聞いて」「考えて」「落ち着いて」行動すること~
をもう一度確認し、いざという時の備えをしっかりしておきましょう。
9年前の震災の教訓を決して忘れることが無いよう、八戸市では3月11日を
「防災の日」と定めています。地震が起こったときのことを家族と話し合うこと
も大切な防災の日の取組となりますね。
これで、校長先生のお話を終わります。
先生方は、いつものように学校に来ていますので、何か心配なことなどがあれば、
いつでも連絡ください。
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